田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】29 久々に遭遇!キラキラ君

平日の17時、渋谷ヒカリエのカフェで、ぼけーっとジンジャーエールを飲んでいる。

 

後ろに座るのは、学生らしき二人組。

 

「世界を良くしたいんだ」
爽やかな男子学生が語っている。

 

「将来的に自分の納得できるところまでは上がっていきたいですよね」
地味めな後輩女子が返す。

 

ただ夢を語るのではなく、きっちり具体例を挙げる二人の会話を盗み聞きしながら、本当に今の子はみんな優秀だなーと感心していた。

 

途中から、俺、俺、と一人称が多くなってる男子学生に、ふ、可愛いなぁ・・・と思いつつ読書に戻り、しばらくした頃。

 

 

「お待たせっ☆」

その男子学生が突然私の前に現れたのだ。

 

えっ!?

 

「あっ!ごめんなさい!席間違っちゃいました!^_^」

 

特に恥ずかしがることもなく、キラキラと後ろの席に戻る彼。

 

「ゴメンね、通り過ぎちゃった、笑」

と、後輩女子への配慮も忘れない。

 

 


あ!これアレだ、キラキラ君だ!

 

久々に見たー!

 


カッコよくて、性格も良くて、優しくて、周りに愛されてすくすく生きている男子


=キラキラ君


たまーに会うので、縁起物みたいに思っている。


そうか、だから一人称多くても"可愛い"と思えたのか。

 


その後も、「オレ、話を盛っちゃうところあるんだよね」と後輩女子に素直に言い、
「手伝いたいんですけどどうしたら良いですか?」とグラス割ったスタッフさんに言うキラキラ君。
(適度なトラブルを呼ぶのもキラキラ君。キラキラを発揮できるステージを自ら整えてしまうのである。)

 


久々に会えて、なんか嬉しくなりました。

 


昔、人事部で新卒採用してた女友達が教えてくれたこの人種。

 


対面すると眩しすぎてなんかモゾモゾするので、第三者的に会えたことに感謝。

 


いやー、ご利益ありそう。

【小話】28 好き嫌い、出していきます宣言

本来、私はとても、食と人の好き嫌いが激しいらしい。

幼少期に、出された物は残さず、人には平等に接するよう躾けられたので、全然気づかなかった。

 

食はともかく、人を選んでると視野が狭くなるから危険だよなぁと、20代半ばから意識して色んな人と沢山関わるようになった。

 

なんでこの人と話してると落ち着かないんだろう?

 

なんでこの人には会いたくなるんだろう?


感情を分析しつつ、結局は関わりたい人っていうのはその時の状況にも左右されるんだなーなんて気づいたり。


ここに関しては、東京にいて良かったなと思う。
やっぱり絶対数が多い分、人間のジャンルも多かった。


あと、職も家も収入も、いー感じにバラけた10年だったので、関わる人もそれぞれで変わり、結構サンプルは集まったと思うのだ。

 


そんなこんなで、今年、33歳。

 


これからはある程度、好き嫌いを出していこうと思う。もう自分の心地よい環境に身を置いてもいーかなーと思っているんだ。


関わりた人とだけ、関わる人生。


こう書くと萎んでる感じだけど、実は、関わりたい人は昔より増えている気がする。

これってとても面白い現象。


なんだか、楽しくなる予感しかしない。

【小話】27 サービスを受ける側の心得

過去に働く側をやってみて学んだ、各シーンで気を付けてること。

サービスって共同作業だと思うから。
する側も受ける側もクリエイティブでありたいものです。


【夢の国編】
◯どんなにレジが並んだってご機嫌でいよう

キャストは必死でさばいてる。プレッシャーかけちゃ、きっとあのお方も悲しんじゃうよ。


【選挙編】
◯ウグイスにも少しで良いから視線を送ろう

手を振れとまでは言わないから、少しだけ目線をください。そして、先生にもぜひ一票を!


【電話営業編】
◯NOならNOと言おう

「忙しい」や、「ずっと無視」で逃げないで。一言「NO」だけ言ってくれればリストから消せるの。


【イベント編】
◯アンケート書くならちゃんと書こう

ペンを取ったということは、このイベントに対して思いがあるのですよね?そしたらちゃんとした日本語で伝えて!特にシニア男性!


【飲食店編】
◯トイレはオーダー前に済ませよう

熱いものはアツアツで、冷たいものはヒンヤリを感じられるよう、サーブ側は常にベストなタイミングを狙っているの。できれば惑わせないで。

 

【物販店編】
◯見切り品を堂々と買おう

「貧乏くさいと思われてるかも・・・」なんて全く心配なし。お店からは神様に見えているよ。ありがとう。さぁ、胸をはって。


【スポーツクラブ編】
◯私物化には気をつけよう

日常的に通うから、家と混同しちゃう感じは分かる。でもあくまで「利用権」を買ってるんだよ。マシンに散った汗は拭こうね。あとオープン前に来るのもあまり上品じゃないかな。


【社長になったら編】
◯ある程度の立場になったら発言に気をつけよう

日本企業は「トップの意見を叶えよう」精神が強いから、社長の思いつき発言で部下の仕事が激増!なんてよくある話。裸の王様には気をつけよう。

【小話】26 学生と働くときに気をつける6つのこと

ここ数年、学生と仕事をすることが多かった。これからしばらく無くなると思うので、私が気をつけてたポイントを書いておきます。

 

色々失敗したけど、学ばせてくれてありがとう。なんか昔暑苦しいババァがいたな、といつか思い出してくれたら嬉しいな。(そこがもう暑苦しい)


【学生と働くときに気をつける6つのこと】

 

1.  できるところを見せる
業務を実際にやって見せる。彼らはできる人の言うことしか聞かない。

 

2.   9:1で褒めて叱る
見てるよ、と言う意思表示&いいところ見つける方が数倍難しいから自身の訓練になる。

 

3.  緩んでたら一回だけシメる
一回だけ、ちゃんと理由を添えてシメる。あんまり怒られ慣れてないからソフト目に。そのあとは引きずらない。

 

4.  将来の夢を聞く
できるだけ各々の夢につながるスキルが高まるように。(医者なら患者とのコミュニケーション、秘書なら言葉遣いとか)

 

5.  アホ話をちゃんとする
自分の話をするのではなく、彼らの日常や思いを聞く。女子の場合は恋バナが鉄板だが、姉さんヅラし過ぎは煙たがられるので注意。 

 

6.  ちゃんと謝る
自分が間違っている事は必ずある。そう言う場合はちゃんと謝る。変に誤魔化したりすると急速に信頼を失う。

【小話】25 元ヒップホップダンサーがなぜヨガにハマったか

今は見る影もないけれど、昔ダンサーを目指していた。
ジャンルはヒップホップ。
女性2人でチーム組んでクラブのショーケースに出て、色々オーディションにも行って。

 

当時流行ってたsexy路線のガールズヒップホップではなく、女性を捨てずに、どれだけ黒いgrooveで踊れるかを目指してた。

 

だけど、常に不安だった。

 

吐きそうになりながら考える振りがカッコいいのか否かは不明だし、
上手いダンサーはウジャウジャいるし、
みんなオシャレだし・・・

 

ちょっとだけロンドンのスクールにも行ってたけど、海外はそれがより顕著だったように思う。
(日本人コンプレックスが乗っかってるからより酷く思ったのかも)

 

去年初めてヨガを体験した時、

 

「自分の気持ちの良い角度で手を伸ばして下さい」

 

って言われて、ものすごい衝撃だった。

 

私は"気持ちの良い角度"ではなく、"見栄えのする角度"しかやったことなかったから。

ずっと、「観られる」ために踊っていたからだ。


これ、魂レベルでダンス踊ってたらそうならないと思うけど、たぶんダンサーのほぼほぼは、そうなんじゃないだろうか。 

PVとかショーケースとかコンテストとか、常に「観られる」ことを意識する。


でも、ヨガはそうじゃない。


気持ちの良い角度で、無理をせず、自分の軸とつながる事に集中すればいい。

 


うぉー!なんて優しい概念なんだーー!!

 


これが、私が自分でヨガイベントを主催するほどになった理由である。

 

 

追記: 仲間達がたくさんいるクラブで当時の音がかかる時は例外です。観られるなんて気にしない!ワカチコワカチコー!