田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】44 (宮崎県延岡市) 田舎はロックだ

先日、叔母と墓参りに行った。

 

シンガポールで買った綺麗な水色のノースリーブに、隣町で買ったグレーの綿パンを合わせ、シルバーのサンダルで夏のアジア感を演出。

 

墓参りには相応しくないとは思ったけれど、この暑さだ。許して欲しい。

 

お墓までは車で約3分。駐車場に着くと、知らないおばちゃまが草取り中だった。失礼します~と会釈をしながら車を降りる。

 

「暑くないけ?」
「暑いですねぇ」
「そんな腕出して日焼けするよ~」
「あははー」

 

むき出しになった私の立派な二の腕を見て、彼女が話しかけくる。
彼女の方はと言うと、長袖&ツバ深帽子の完全防備姿。こちらでよく見る格好である。

 

「ほんとに、こんな格好で来て。ねぇ?」
叔母も参戦してきたので、二人の間でヘラヘラ聞いてると、

 

「ほんと、うちの娘やったらずしらかすわー!」
「??笑」

 

叔母が爆笑してたので後で聞いたところ、

 

ずしらかす・・・激しく殴る

 

との事だった。

 

日焼け対策してないばっかりに、知らないおばちゃまに、もう少しでずしらかされるところだった。

 

やっぱり田舎はロックだ。

【小話】43 (宮崎県延岡市)田舎のバスあるある?

宮崎は、電車は手切符だけど、なぜか、バスはPASMOが使える。地方バスには珍しく、私にとっては朗報だった。

 

25歳の時にカッコいいからという理由だけでマニュアル免許を取ったけれど、事故とか怖いし、車にはできるだけ乗りたくない。あと天邪鬼なので、地方は車ないと本当にキツイのか?の実験をしている。

 

どうしてもの時は母の車があるし、友人たちは迎えに来てくれるし、1時間一本弱のバスは慣れてしまえば不都合なし。

 

割と恵まれた地方暮らしなので、全然いけてます。

 

今日は少しお洒落して、バスに揺られ20分。
母と合流してオススメ割烹に連れて行ってもらいました。いやー、美味しかった。

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お料理 よしむら

http://nobeokan.boo.jp/グルメ-2/酒処/yosimura/

 

あ、そうそう。

こちらはバスを降りる時に「ありがとうございます」とみんな自然に言います。小さい街に行くと結構そうですよね。昔留学してたアイルランドでもみんな言ってたけど、田舎あるあるなのかな。

この感じ、とても好きです。

 

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延岡と言えばの待ち合わせ場所(?)時計台

【小話】42(宮崎県)田舎のエンタメ、蛇

朝、お寝坊してたら、叔母(68)に起こされた。

「立派な蛇の抜け殻があるっちゃが!ちょっときてん!!」
 
着替えて外へ出ると、塀の前にへろへろ~っと抜け殻が横たわっている。
スマホで写真を撮れというので、眠いな~と思いつつパシャリ。
うーん、なんかイマイチ・・・
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私は昔、動物園にあった蛇小屋が好きだったらしい。
「あんた夢中で見よったっちゃが!」という30年前の記憶により、叔母にとって私は”蛇好き”キャラに認定されているようなのだ。
 
自分は苦手なのに私を呼び出し、遠くから「そこにおるやろ!」と見せようとしてくれる。
 
この前畑にナマの蛇が出たときもすぐにお呼びがかかり、これまた蛇嫌いの祖父(92)が鍬で殺そうとしてる姿に爆笑して写真を撮った。(すばやく逃げられていました)
 
「頭から尻尾までキレイに残っちょるやろ?こんなキレイな抜け殻はご利益があるって、額縁に入れて飾る人もおるらしいわ!」
「・・・いやーでも、これ飾るけ?」
「うーん・・・まぁちょっと気持ち悪いね、笑」
「今日お父さん帰ってくるし、土に戻してもらおうや」
「そうやね」
 
家の前の蔵には「主(ぬし)」と呼ばれる蛇が住んでいるから壊せない、とか色々、田舎はファンキーなことが多い。
 
それを体験させようとしてくれる人たちにも囲まれて、ほんと毎日飽きないです。

【小話】41 ダメお嬢精神はすなわち、マインドフルネス

生理中で激眠のため、9時に起床。

母はすでに出勤していて、いつものコーヒーだけが残されていた。
自家焙煎してるカフェから買ってる豆、美味い。
 
シャワーを浴びて、洗濯機を回し、Podcastで適当に見つけたDJ MIX(懐メロも入れてくれるので助かる)を流す。
 
唯一レギュラーでいただいている校正の仕事に「これでいきましょう!」と返したあと、今度東京で開くヨガイベントのページ作りに取り掛かった。
 
蝉の泣き声とハイテンションなDJが流すレゲエが混ざり合い、
火照った肌を扇風機の風がなでていく。
 
・ライターテストの結果が今週中には来るだろうな
・10月予定の宮崎県北の面白いひと巡るツアー、日程決まったら企画書たてなきゃ
・宿泊業勉強したいから地元のホテルでバイトでもしてみるかなー
トークライブ出ませんか?って依頼がきたけどなに喋ろう
・もうちょっと落ち着いたら九州豪雨ボランティアに行かなきゃ
 
自由を求めて18歳で出ていった家に、ほぼ無職&一人で戻ってきた32歳の私。
 
ご近所や親類のザワつきは耳に入っているのだけれど、自分でも不思議なほど不安がないのだ。
 
これは私の人生だから。
悩みも喜びも、存分に味わえるのは私だけなんだもーん。

【小話】40 パスタ、パスタ、パスタ

おじいちゃんが作ったニンニクをオリーブオイルで炒め、北浦の塩で茹でたパスタを絡める。近所のスーパーで買った生ハムをのせたら、叔母が苗を50円で買って来て育ちまくってるバジルを千切って散らす。それを、新潟県燕市で買ったフォークに巻きつけてツルッといく。最高。私は、パスタが、大好きだ!(鷹の爪を入れ過ぎたので次回は気をつけよう。) 

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