台湾に行ってきた。
「部活DO!」という活動で、山崎亮さんが部長の「地域創成部」に入っているんだけれど、その地域おこしツアー。
台湾を「地域おこし」という側面で切り取るツアーなんて斬新だな、と、前回の鳥取に続き参加を決めた。
現地集合&宿も自分で手配してね~という、ゆるゆるの大人ツアー。
いつものpeachと、初の海外Airbnbを手配し、意気揚揚と出発。
結構スケジュールの自由度が高かったので、(コーディネーターのおすすめとか参加者のオススメで臨機応変に変更!)復習含めて、3日間で行ったところをまとめておきます。長いです。
---------------------
●1日目
・西門紅樓
日本統治時代に近藤十郎の設計で建設された元公営市場。
現在はカフェ、劇場、ショップ、イベントスペースとしても活用されている。
ちなみに、裏側はゲイ街。いい感じの飲み屋が並んでいて、屋外でビールが飲める。ノンケもOK。台湾はゲイに対し日本より寛容らしい。いい感じだ。
・四四南村
もともと軍人村として使われていた場をリノベし、「四十四兵工場」という工場スタッフ&家族が暮らせるように政府が準備した場所。
今は、そのレトロな雰囲気はそのままに、お洒落ショップがテナントで入っている。
雑貨がだいぶ可愛い。カフェもお洒落。ベーグルが有名とのこと。(小籠包前だったので私は食べず。)
・京鼎楼
コーディネーターおすすめ小籠包。
食べ方を教わりながら、みんなでハフハフ。
--------------------
●2日目
もと水道局の官舎をリノベ。2013年秋、クリエイティブな店舖が集合した施設としてオープン。
台北からはバスで通常2時間ほど。(連休中で渋滞してたので3時間かかった。)
台中を中心にリノベを手掛けるfantasy storyのスタッフさんによると、日本よりも建築基準法がゆるいらしく、自由度が高くリノベてきてる印象。(だからオモロイ動きができてるのかも?)
・有本生活坊
介護者とその家族のためのカフェ&情報のハブ施設。
今回医療系のメンバーが多かったので、興味深く見ていた。介護ロボットもいたよ。
・誠実商店
誠実商店とは無人店舗の台湾風の言い方とのこと。
(コーディネーターによって言い方が変わって混乱したのですがたぶんこれが正しい。)
結構カオスな品揃えの中に店主の思いが見え隠れし、買う側の人間レベルが試される、おもろい場所。
・彩虹眷村
日本語では「虹の村」。元軍人のおじいちゃん(90歳)が、住宅取り壊しの危機に際し、家に絵を描き始めた。コーディネーターの大学生の男の子が唯一「プライベートでも来たことあります」って言ってたくらい、めっちゃ若者がいるフォトスポット。いわゆる「インスタ映え×地域おこし」の好例。
・好小子海鮮店
「ノーメニュー!」と言われてビビったんだけれど、入口で海鮮を選んで調理してもらうというシステムだったらしい。
あんまり英語は通じないので、ちゃんと住むなら中国語はマスト。今回、コーディネーターがいないところは現地在住のライターさんに頼りっきりだった。ごめん&ありがとう&リスペクト。
・温莎堡時尚館
「足ツボいきましょう!」という参加者のお姉さんに誘われて同行しただけだったのに、その職人技に惚れて翌日も指名で予約。
痛い痛い痛いーー!って感じではないし、強さをちゃんと聞いてくれるし、とても丁寧な仕事でした。名前ではなくて番号で指名する感じも、なんかオツ。(私の指名は312番。)
-------------------
●3日目
台湾は絶賛連休中。
予定していた「まちづくりセンター」はお休みだったので、代案スケジュールに。
・龍山寺
創建約270年の、台北で最も歴史のあるお寺。
台湾のお寺は、電光掲示があったり、ATMがあったり、お土産も売っていたり、なんか明るい。そんな雰囲気の中で、観光客も地元も交じってそれぞれお祈りしてる感じ。宗教は問わない、とか、夕方に来るとお経を唱えている、という情報も。台湾のお寺事情、もう少し調べたい。
また、そばには青草(薬草のこと)通りも。
「昔の人は、お寺で祈るか、漢方で直すかの二択だったんだよ」という医療関係の姉さん情報に「へー、お寺は病院でもあったんですね!」と驚く。
医療面から地域を元気にしようとしている姉さん達の活動@大阪も要チェック↓
・迪化街
台湾一の漢方、乾物、布問屋街としてにぎわう「迪化街」。
刀マッサージや、オシャレ本屋、雑貨やなども点在していて面白い。
私は、家族へのお土産に、オシャレ眼鏡拭きを買った。久々に英語が通じて嬉しかった。(台湾人女性デザイナーのお店だったらしい。)
・森高砂咖啡
コーディネーターが偶然通りかかって見つけた店とのこと。
台湾の豆でコーヒーを飲ませる店。サーブの仕方も素敵。
12時開店だったんだけど、12時にちょうどにスタッフが来て「10分待って~」という。
「台湾あるあるですね、笑」とコーディネーター。
もう一組待っていたんだけど、それも日本人グループでウケた。
-----
以上、「予定にはないですが、次はここに行ってみましょう!」的な、予習がきかない旅だったけれど、先入観なしで訪れることもまた、地域をフラットに見つめたい時にはいいのかもしれない。
やる意味とか、課題感とか、いったんおいといて一先ずやってみませんー??みたいな緩さと明るさを感じる国、台湾。
参加者に関西人が多かったんだけど、「空気感が関西と似ている(自由だし、コミュニケーション慣れしてる)」という人と「でも関西も二極化してて、はじき飛ばされてる人はいっぱいいる」っていう人がいて、とても面白かった。
視点がいっぱいある方が、旅は楽しい。
私はあと2泊するため、みなさんとはいったんサヨウナラ。
家に戻ると、台湾人の家主が「チョコレート?」とアイスココアを作ってくれた。
時間は夜12時過ぎ。甘いものが苦手な32歳には若干キツイけれど、こういうのを本当の、お・も・て・な・しと言うのだ。
「ありがとう^^持ってくね~」と笑顔で部屋まで運び、頑張って3口飲んだ。