田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

小話71 企画力と実行力は、もう分離しない

「"アイデアマン"と、"指示通りに動く人"はいる。いないのは、そこをつないで形にする構成力のある人間だ」

と先日読んだ本に書いてあった。

 

わかる気がする。
が、この論理は今後崩れると思っている。

 

企画力と実行力が分離しちゃってたのは、これまで単に、全部やってきた人が少なかったからでは?と思うから。

 

"企画を形にする"ことは、今や当たり前になっている。ユーチューバーやらブロガーやら、企画から実行までをやれる人は増えているし、(例え日常をアップするだけだとしても)自分の思い(企画)を形にすることを、今の子は普通にやっている。様々なツールを使い分けて。

 

幹事をやった事がある人たちの飲み会日時がサクッと決まるように、企画を形にしてきた人が増えてくれば、その集団にはこれまでのようなつなぎ役はいらず、自然にオモロイものが生まれるのではないか。

 

あとは将来的に、「チームでやる」というところに価値が残るかどうかってとこだろうか。

 

とにかく、与えられたツールが全く違う今の子どもたちが20年後くらいにどんなことになるのか。とても興味があります。

小話70 ちいさーくやってる実験の話

数年前から、お店やサービスに対し「苦情は言わない」ことにしている。一見素敵スタンスのようだが、「そのダメさに気付かずに淘汰されればよい……」というドライを極めた発想である。

 

その代わりに、良い商品やサービスに対してはできる限り「感謝を伝える」ことにしている。一時期タクシー三昧だった時はエコーカードをよく書いていたし、何かが美味しければ極力伝えるし、HIS新宿店のスタッフがあまりに素晴らしい対応で、本社宛にメールを書いたこともある。


「世の中はポジティブで引っ張れるのか?」


それを、個人的に、ちいさーく実験しています。


結果は10年後くらいに書けたらいいなと思います。

小話69 ナチュラルに人を潰す人

世の中にはナチュラルに人を潰しちゃう人ってのがいて、経験上、それは妻子ある男性であることが多かった。「リーダーになる確率が高いしスピードも早いから、人間性が追いつかないんだろうなぁ」と最近では思う。彼らへアプローチしていた時代もあったけれど、人は変わらないと気付いてやめた。それよりも、潰されそうな人をどう守り、自身が潰す方の人種にならぬようどう気をつけるかへ、エネルギーを使う。そしてあとは自然の新陳代謝に委ねればいい。怒りを希望に変えるのだ。できる限り、ゆるふわに。

小話68 仕事における「怖さ」の話

私は、ひょうひょうとしてるとか、器用そうとか言われることがあるのだけれど、全然そんなことはない。

 

営業時代は自分のトークをひたすら録音したし、イベント屋時代はプレゼン練習して寝不足で客先に行ったし、カフェに入った時はグラスとお皿の3つ持ちを必死で練習した。

 

その根底には「怖さ」があったように思うのだ。

 

自分のダメさを知られたくなかったり、先輩に迷惑かけちゃいけないだったり、お給料に見合う仕事をせねば、という事だったり。とにかく「今の自分は一人前ではない」という「怖さ」を転職のたびに感じてきた。

 

今思えば、その「怖さ」に晒される事で得たものは、結構大きい気がする。現状の自分に安心し過ぎてるのもまた、人生全体で見た時にはチャンスロスな気もするから。

 

まぁ、どういう人生を目指すのかは人それぞれなので、そこを言い過ぎるとただのパワハラなんですけどね。テヘペロ

小話67 何がメンヘラを生むのか?

23歳の夏、派遣先に向かう電車でめまいがして、明大前のホームにしゃがみこんでしまった。乗り換え客達は誰一人として声をかけてくれず、何とか自宅のある西永福駅まで辿り着き派遣先に電話。「了解です」しか言わない新入社員に、お大事にくらい言えないもんかね!と一人プンプンしながら寝てたら治ってたので、多分夏バテだったのだろう。

 

というような事を、当時、何気なくmixiに書いた事がある。

 

そしたら、そんなに仲良くないダンサーやDJからもバーっとコメントがついて、慌てて元気です投稿をした。

 

悩んでます
体調悪いです
振られました

 

ここら辺にコメントがつくのは、そこに優位性が生まれるからだ。当事者に対し安心してコメントができる「優位性」。それを世間では「心配」と呼ぶ。

 

そこに気づかず、「心配されること」に快感を覚えて突っ走ってしまうのがいわゆるメンヘラなのだな、と実感した出来事だった。

 

その後、自身がコメントしたり相談を受けたりするときも、いったんそこを考える様にしている。

 

いま私は、(不確かな)優位性から物を言おうとしていないか?

 

何事も、無自覚が一番怖い。