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田舎のダメお嬢と呼ばれて

地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。

【小話】15 『舟を編む』で昔やった実験

※数年前にやった文章モノマネ実験です。

 

(ベース)
昼過ぎに起きる。本を読みながらお風呂。『舟を編む』。洗濯したあと恵比寿へ。足裏の角質が気になって通ってるフットケア。この前マッサージのうまさにやられた担当者を初の指名。今日も素晴らしかった。

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(アイドルのblog 風)

今日は、起きたらお昼過ぎ(@_@)
ヤバーーイ!慌てて半身浴開始!この前お友達の○○ちゃんが置いてった本を読んでるんだけど、『舟を編む』ってみんな知ってる??

お洗濯してから、おうちを出発!
少し前から、恵比寿のフットケア屋さんに行ってまーす♪
目指せっっ!足下からキレイなオンナノコ♪

この前、すごーーーくマッサージが上手な担当さんで、
今日は、思わず指名しちゃった☆

○○さん、これからもよろしくお願いしまーーす(*^^*)

(写真:キメキメの2ショット) 

 

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(林真理子の小説風)

赤ワインの残る体を、どうにか起こす。もう1時だ。汗ばんだ体が気持ち悪い。
バスルームへ直行し、勢い良く蛇口を捻った。立ち上る蒸気から、男物の香水が少し香ってくる。

そうだ、夕方からフットケアだったっけ。

部屋に戻り時間をチェックする。
良かった。まだ時間がある。

読みかけていた『舟を編む』を手に取った。

しかし、主人公の馬締(まじめ)という男はなぜこんなにセクシーなのだろう?そればかり考えてしまう。

情熱を胸に秘めた粘着質なオトコ。
とても一途に、香具矢(かぐや)と辞書を愛するオトコ。

誰かにひとりに求められたい、なんて世間一般の女子が抱くような欲望、私の中にはないと思ってたのに。
「カッコ悪い・・・」
静かにつぶやいた。

※一部、フィクション含む

 

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(わたし風)

昼過ぎにのそのそっと起き、半身浴。
汗をダラダラ流すのは気持ちがいい。
本当は泣ける本が一番良いのだけれど、(それこそ、全部でたー!ってなるので)今日は『舟を編む』。

「すみません。相手にも、同等かそれ以上の真剣さを求めてしまうのが、俺の悪い癖です」

主人公、馬締(まじめ)の言葉にドキッとする。

恵比寿に移動し、ふわふわの手に感動した担当さんのマッサージを受けながらも、馬締の言葉を反芻する。

「そんなだったら、いつか周りも息が詰まるし、お前だってずっと辛いままだぞ。」
馬締の同僚が独白するシーンがあるのだけれど、泣きそうになった。

いつか私も、この暑苦しさを上手く扱える日が来るだろうか。
そしてその私は、新しい職場の仲間や未来の夫、子どもに愛されるだろうか・・・。

「お疲れさまでした~♪結構浮腫みがあるので、よくほぐしてあげてくださいね(^^)」

はい、と照れ笑いを浮かべながら、極上の時間とサヨナラ。

これからいろいろほぐして、いー女になれますように。