田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】20 私はなかなかカッコイイ母に育てられた

小学生の頃、大嫌いな先生がいた。
男女差別をする!と当時の私は思い込んでて、一度それを母親に抗議したことがある。すると、

 

「もしそれが本当やったとして、それこそ社会。色んな人がおる社会というものを学べるいい機会やと思う。」

 

彼女はまさかのリアクションを返してきた。


当時の私はキョトーン( ˙-˙ )

 

でも事実、そのあと突入した社会は非常にカオスで、クソみたいな人にも、素敵な人にも、たくさんたくさん出会った。その度に、お母さんの言ってた通りだ、スゲー!と思ってきた。

 

あの時、先生を弁護するでもなく、娘を叱るわけでもなく、「それこそ社会」と言い切った彼女の格好良さが、今では私のお気に入り。

 

それを話すと「えー?覚えちょらんけど私ナカナカいいこと言うね。笑」と満足気に笑っている。