イベントディレクターだったとき、とある番組を作る場に立ち会った事がある。
「地方活性を頑張る高校生を追う」が目的だったのだけれど、バラエティ出身担当者の面白がり方のズレた編集に、クライアントがブチ切れてしまった。
重い空気の漂う試写室内で皆で意見を出し合い、バーっと編集し直し。
数時間後に見たラフは全く違った印象になっていて、とても驚いた。
編集って、そのくらい威力があるもの。
昨日民放で「尾道デニムプロジェクト」が特集されていた。岡山で働いていた時に実際に店舗にも行ったので、お、とチャンネル回す手を止める。
でもなんだか、違和感・・・。
”もともと2万円のジーンズが、漁師が履いた後は4万に!”のテロップ。
「なんか詐欺みたいやねぇ(笑)」という漁師のコメントの切り出し方。
最後に”地域活性になれば”というコメントは使っていたけれど、なんだかあの編集だと途中が強過ぎて薄れるんじゃないだろうか・・・。
私が最初にこのプロジェクトを知った番組の編集は「面白いことやってる若者がいるよ」って感じ。
だけど、昨日の編集は「ボロイ商売見つけた企業が地方に!」って感じだった。
面白がり方が違ってて、実際にはどうであれ、私的には前者が好きかなーと思ったのでした。