田舎のダメお嬢と呼ばれて

フリーライター/イベンター 地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【地域ルポ】19(岐阜県郡上市)郷土料理はナゾの水音と共に

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ワンマン電車の揺れにうつらうつらしつつ、

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郡上八幡(ぐじょうはちまん)駅に到着。

 

なんとレトロな・・・よし、お昼は和だな。

 

だいぶお腹が減っていたので、結構序盤で店を決めた。郷土料理!と謳っているし、間違いないだろう。

 

「いらっしゃいませ」

 

一瞬、暗闇すぎて何も見えない。

 

はっ・・・

 

「おひとりさまですね?どうぞーそのまま進んでください」

 

進んでください・・・?

 

よく見ると石畳?の路地が屋内に続いている。

 

お姉さんのしっかりした接客がアンバランスに響くくなか、角を曲がるとやっと明かりが見えた。

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じとっとした空気。

カラカラと響くお姉さんの下駄の音。

 

こ、怖い・・・

 

でもやめます、とは言えないしそのままついて行く。

 

「お好きなお席にどうぞー」

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ひー!お好きな席なんてないよぉー!

 

「じゃ、ここで・・・」

 

メニューを開くと、やけに高い。

怖い。もう、全部が、怖い。

 

「この、そば料理と言うのは・・・?」

「そば粉を使った様々な料理です〜。皆さん、珍しいって喜んで頂けますよ」

「はぁ、じゃ、それで・・・」

「かしこまりました。少々お待ちくださいねぇ」

 

カタン、と扉式の襖がしまると、異様な静けさが訪れた。

 

囲炉裏のある二部屋の間に、長机が4つ置かれた部屋が一つ。

そこにひとり座る、私。

 

来る時は半袖くらい暑かったのに、この部屋、異常にヒンヤリしてる。

 

寒いって、怖いよ。

てか怖いから余計、寒いよ。

 

 ピチャピチャ・・・・

 

へ?何かの音・・・?

 

ピチャピチャ・・・

 

嘘でしょ、水音・・・?

 

 

「お待たせしましたぁ。」

絶妙なタイミングでお姉さん登場。

 

「こちら、蕎麦湯はお好みで塩を振りながら召し上がってください。そばがきと、こちらにかかってるのは酢味噌です。」

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意外とちゃんとしてる。

 

「ごゆっくりどうぞ〜」

 

カタン、としまる襖。

と共に現れる静けさ。

 

とりあえず温かいものを、と蕎麦湯を一口飲んでみる。

 

あ、美味しい。

 

ピチャピチャ・・・

 

ハイハイ、水音ね。先ほども聞きましたから、平気ですわよ私。

 

ピチャピチャ・・・

  

料理も珍しいし美味しくて、段々慣れてくる。

 

キュー・・・・

  

ん?

 

キュー・・・

 

べ、別のタイプの音・・・?

 

 

「お待たせしましたぁ。」

またまた絶妙なタイミングで現れるお姉さん。

 

「こちらがおろし蕎麦ですねー。味はついてるので、そのまま召し上がってください」

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またまたちゃんとしてる。

 

が、イヤそれどころではなく、ここ、変な音しませんか、お姉さん。。。

 

その時だった。

 

キュー・・・

 

はっ!お姉さん、この音ですよ!この音!聞こえましたよね?!

 

ハッ!と反応する私に気づき、お姉さんが口を開いた。

 

 

「あら、ポットが鳴ってますね、笑」

 

 

ポットかーーーーい!

 

 

そう言われてみれば、机にまだらにおいてあるポットの方向からキュー音が鳴っている。

 

「こちらがデザートで、以上になります〜。ごゆっくりどうぞ^_^」

 

その後、ピチャピチャ、キューキューに囲まれながら食べきり、そそくさとお店を後にしました。

 

 

散策して初めて知ったのだけれど、郡上八幡は"水のまち "だったようで。

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ピチャピチャも、水路の音だった。

 

街を散策しながら、水辺ってやっぱりいいな、とすっかり気に入って街を後にしましたとさ。

おしまい、おしまい。

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