田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】38 大相撲 名古屋場所が始まる~八百長問題にのせて~

>2014.7.2に書いたものです。

 

録画してたザ・ノンフィクションを見る。

数年前に大問題となった相撲の八百長問題。その渦に巻き込まれてしまった二人とその家族を追いかけていた。

 

「ごめん、守れなかった、と親方に目の前で泣かれたら、もう何も・・・」 と引退の道を選び、プロレスラーに転向した力士。

 

「大好きな相撲に育ててもらったのに、やってもいないことで辞めなきゃいけないのは・・・」と裁判に訴えた力士。

 

二人の人生は、今もそれぞれに続いてて、そこには当たり前だけど色んな感情がグルグル渦巻いていた。

 

それらが、優しくも程よい熱を持った描き方で伝わってくる作品。

いやー、涙が止まりませんでした。

 

八百長なんて相撲以外にもあるに決まってるのに、世間は野暮ったいことするなぁ~。巻き込まれちゃった力士、可愛そ、、、

なんて、私とても乱暴な考え方をしてた。

 

他人に乗っかって騒ぐのも下品だけど、分かったふりして無関心を決め込むのも、同じくらい下品だ。

 

そこには常に、人間がいるのだよね。そして感情があるのだよね。

 

"世間はすぐに忘れてしまう。"

ってナレーションが、作品中とても印象的に使われているのだけど、
"知ること、考えることを辞めないで"というメッセージにも感じた。

 

来場所、後者の、裁判に勝った力士が二年ぶりに復活を遂げる。

名古屋だから行けないけど、また、きちんと観なきゃなぁ、と思うのでした。