>2014.7.2に書いたものです。
録画してたザ・ノンフィクションを見る。
数年前に大問題となった相撲の八百長問題。その渦に巻き込まれてしまった二人とその家族を追いかけていた。
「ごめん、守れなかった、と親方に目の前で泣かれたら、もう何も・・・」 と引退の道を選び、プロレスラーに転向した力士。
「大好きな相撲に育ててもらったのに、やってもいないことで辞めなきゃいけないのは・・・」と裁判に訴えた力士。
二人の人生は、今もそれぞれに続いてて、そこには当たり前だけど色んな感情がグルグル渦巻いていた。
それらが、優しくも程よい熱を持った描き方で伝わってくる作品。
いやー、涙が止まりませんでした。
八百長なんて相撲以外にもあるに決まってるのに、世間は野暮ったいことするなぁ~。巻き込まれちゃった力士、可愛そ、、、
なんて、私とても乱暴な考え方をしてた。
他人に乗っかって騒ぐのも下品だけど、分かったふりして無関心を決め込むのも、同じくらい下品だ。
そこには常に、人間がいるのだよね。そして感情があるのだよね。
"世間はすぐに忘れてしまう。"
ってナレーションが、作品中とても印象的に使われているのだけど、
"知ること、考えることを辞めないで"というメッセージにも感じた。
来場所、後者の、裁判に勝った力士が二年ぶりに復活を遂げる。
名古屋だから行けないけど、また、きちんと観なきゃなぁ、と思うのでした。