田舎のダメお嬢と呼ばれて

フリーライター/イベンター 地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【地域ルポ】32 (滋賀県・比叡山延暦寺)気持ちの良い人

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「カメラお好きなんですか?」

朝から湯豆腐もあるがなー!フー!と喜んでいたら、隣のテーブルの上品なおば様に話しかけられた。

 

「はい、そうなんです。」
「昨日も今日もええ天気で良かったですねぇ。」
「はい、本当に。観光ですか?」
「私は修業をしてて、日帰りで帰れるんやけどここに一度泊まってみたいなぁ思ててね。そしたら一部屋だけあいとったの。」
「えー!すごいですねぇ」

 

九州から来ましたに、へー、嬉しいわぁ!なんて言われながら和やかにすすむ時間。お味噌汁でもすすりながら聞こうかしら?と手に取ると、「あ、じゃあどうぞ」と朝食を楽しんでね顔で会話が終わった。

 

なるほど、これも本来は修業ですものね。

 

昨夜8時くらいに寝たのに、部屋が快適すぎて朝のお勤めに行けなかった私には、もったいない対応だ。

 

「ごちそうさまでした。」

 

隣で彼女の声がした。出発ならご挨拶をせねばと目をやると、彼女はすでに私のテーブルの近くまできていて、

 

「喋らせてもろてありがとうございました。どうぞ、よい旅を。」

 

と深々とお辞儀をして出て行った。

 

なんて素敵なんだ。

 

高野山もそうだったけど、こういう、気持ちの良い人たちと出会える感じもまた、魅力なのですよね。

 

延暦寺会館
http://syukubo.jp/