田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話76 NHKサラメシの当たり回「ランニングおにぎり」

一昨日のNHKサラメシ。静岡県浜松市の区役所に勤める女性のお話だったが、めちゃめちゃパンチが効いていた。
 
彼女のサラメシは「ランニングおにぎり」。彼女はお昼になると、左手には日傘(西日よけと視線よけ)、右手におにぎりを持ち、自宅までの約2kmを猛スピードで走り抜ける。その間にむしゃむしゃと食べつくす大きめのおにぎりが、彼女のサラメシだ。
 
汗ビッショリで家につき、家事をすませ、また職場まで走って戻る。それをもう3年続けているという。その理由は「夜はできるだけ子どもとの時間を大切にしたいから」。
 
そこで、いやいやいや!とツッコんだ。
私が睨むに、きっと彼女はランニングおにぎり自体を楽しんでいる。その証拠に「もうすぐラストランです」と番組宛に投稿したのはご本人なのだ。
 
「ご家族のことをねぇ…考えてだと思うんですけど……私にはできなかなぁ…」同僚の戸惑いインタビューにも、彼女の一匹狼ポジションが透けて見える。もう、夢中で見てしまった。私はこういう人が大好きだ。日本人にはあまりいない気がするが、いわゆる”我が道を行く人”の自由さと明るさを、私は心から美しいと思う。人の目なんて気にしてられないよー、自分の人生だもん!というのは、”自分の人生をちゃんと引き取る”ということ。めちゃめちゃ美しい姿勢だ。
 
番組中盤で彼女の母親が出てきた。
 
「(ランニングおにぎり姿を見たことは?)もちろんありますよ!!もう、恥ずかしいよねぇ……。でもね、あの子は……面白い子ですよ。ほんとに。」
 
この大らかな母もまた、きっと自由で美しい世界に生きている。いやー、当たり回でした。