田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話87 私のサークル・オブ・ライフ

わたしは大学卒業後にダンサー(HIPHOP)を目指したので、就活をしていない。厳密に言えば、当時唯一のダンス番組を作っていたテレビ東京だけ受けたが、すぐに落ちた。そして派遣で食いつなぎつつ活動し3年後、25歳で初めて就活をする事になるのだが、これが苦しかった。


「夢破れて就職したいです」な肌黒めアイメイク濃いめフリーターに世間は冷たく、「君の価値ってゼロだよね?」なんてベンチャー社長に言われたりもした。私は仕事はできる(と言うか地味に頑張る意地と根性がある)と思っていたので、私を雇わないなんてもったいない…と本気で思っていて、それが顔に出ていたと思うのでそこは申し訳無かったけれど。とにかく日々、不安と焦りがつきまとっていた。


でもそんな辛い面接のなか、履歴書に書いた初バイトにはみーんな食い付いた。


「へぇ、ディズニーにいたんだ?」

「ハイ!(あの教育を受けてますから私、変なヤツではありませんよ?)」


いま思えばあの時、やさぐれた私を支えてくれたのは、夢の国だった。そうか、知らないうちにつながっていたんだ。

 


アーア、エンヤ〜!

 


ライオンキング実写版、明日から公開です。