※2011年03月21日、東日本大震災のあとに書いたものです。当時は6階に住んでいて、毎日余震に怯えていました。
現在、日々のニュースと両親からの連絡に、気持ちが揺れます。どうか被害が拡大しませんように。
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優しさ、死、エゴ、思いやり、不安、危険性、混乱。
私個人は無力である、という事実。
母からメールが届く。
「アナタにできることは、一刻も早く、帰ってくることじゃないと?
この時期にアナタが東京におらんといかん理由はなに?」
東京に行きたい!田舎じゃできん、色んなことをしてみたい!
そう思って上京し、8年が経った。
不純な欲望はほとんど満たし、途中でダンサーという夢を持ち、敗れて、イベント業界へ入った。
その仕事は、今回のことで危うくなっている。
「私は東京で稼ぐと!そして経済を回していくと!」
そう言い切れない現実。
自分の根本が、ぐらぐらと、揺さぶられている。
被災地の悲惨な情報が、次々に入ってくる。
一日に数回は、余震が来る。
コンビニから食料が消え、ガソリンスタンドの列はどこまでも続く。
「東京におらんといかん理由はなに?」
この問いに、もはや強い理由を返せない自分がいるんだな。
その事実が、強烈に自分を襲った。
地元に帰る決断をした友達がいる。
一時的に帰っている友達もいる。
さまざまな決断のとき。
赤十字に寄付をした。
ぐちゃぐちゃな感情をのせて。
会社(しいては社会)に対し何も利益を生み出せない人材である今、
私が東京にしがみついていることは、とても無意味なことなのでは。
毎日、いろんなキモチに揺さぶられています。