田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話75 センター試験に失敗するかもしれない君へ

17時半に仕事を終え、読みたい本の棚へ向かう。そこには大抵、勉強する学生たちの姿がある。追い込みだもんね、と少し離れて座る。明日がセンター試験だなんて、この職場じゃなければ気にもしなかっただろうに。やはり環境が変わるって面白い。

 

私は16年前、センター試験に失敗した。第1志望のICUには全く引っかからなかったから、センター利用で大学に受かる必要があったのだけれど、第2、第3志望も全然ダメ。でも「この街を出て東京へ行く」は小学生からの夢だったから、蓋を開けてみたら東京じゃなく群馬にあった(愕然とした、笑)大学に進むことにした。リアルに滑り止めてもらった訳だ。

 

結果、どうなったか。 面白い人達にたくさん出会い、アイルランドにも行って、恋愛も仕事も、やりたい事はぜーーんぶできた。今は、かつて大嫌いだった宮崎で、ウンウン唸りながら企画考えたり、全く人気のない相撲ネタを投稿したりしている。

 

「希望の進路に進めることが一番。でももしそうならなくても、あなたはあなた。大丈夫。」

 

当時、めちゃめちゃ落ち込む私にそんな事を言って、選択肢を与えてくれた両親には感謝しかない。

 

センター試験は、ひとつの節目ではある。けれど、人生全体で見たら大した事ではないよきっと。がんばって!

 

#図書館で働いています