中学生の時、国語の先生から「授業とは別に、もう少しレベルの高い教材をやってみない?」と提案されたことがある。私は本を読むのも文章を書く事も好きだったから、目をかけてもらっていた。しかしその提案に対し私は「いいです」と逃げるように職員室を出た。
あの時、私はなぜあんな反応をしたんだろう?
先生にしてみれば、生徒の能力を伸ばしたいという軽い気持ちだったと思う。私も好きで尊敬していた先生だったのだが、その提案をもらった時は、ヤバイ提案をされてしまった…何であんなこと言うの…とショックを受けてしまったのだ。親にも友達にも一切言わなかったもんなぁ。
特別扱いされたくない。
みんなと同じじゃなきゃ。
チャレンジするのが怖い。
みたいな気持ちがあったんだろうか。
でも当時の私は、図書委員や学級委員を嬉々としてやっていたし、学外活動にも色々と貪欲だったはず。なのになぜその提案だけは怖かったのよ?きっと嬉しかったはずだし、その教材で何かが変わってたかもしれないのに…馬鹿ねぇ。
その反省があったのか、その後、私は何でも「まずやってみる」タイプに育った。そしてあれから20年が経った今、もはやそれチャンスじゃないでしょってことも掴みに行く人間になりました。
先生、今の私なら「やります!」って即答します。
あの時はごめんなさい。
そして、ありがとうございました。