田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【地域ルポ】32 (宮崎県串間市)馬にハマる、都井岬

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夕陽に照らされながら、お腹パンパンの馬が草を食むのを、じっとみる。静かで、豊かな時間…
 
御崎馬(みさきうま)が自然のままで暮らす、宮崎県串間市(くしまし)都井岬(といみさき)。400円を払って保護区に入ると、「運転速度30kmだよ、馬に触れないでね、餌もだめだよ、事故に気をつけて」などの注意書きが渡されるが、基本的にはどこから馬を見てもいいフリーダムな場所だ。今は出産時期の真っ最中。生まれた馬は春駒(はるこま)と呼ばれてニュースにも連日取り上げられるのだが、極力人の手を入れないようにしているため、毎年半数が死ぬのだそう。死骸も、基本的には森の中にそのまんま。「微生物によって分解されて、自然に戻っていくんですよ」と前回来た時にガイドさんから聞いて、シビれるー!と思った事もあり、今回は友人と泊まりで来てみました。
 
チェックインした後、夕暮れ散歩に出かけた時に見つけたのがこの馬。「もうすぐ生まれそうじゃない?」と注目していたらお尻辺りがもぞもぞ動き期待が膨らんだのだけれど、出てきたのがフンだったのには笑った。夕陽に照らされたフン、ちょっと神々しかったよ。
 
笑いながら民宿に戻ると、「夕飯できてるよ〜」とオーナー。漁師でもある彼自慢の海鮮料理を「外で食べる?」と提案してくれ、最近始めたというインスタにも載せてくれました。昔ビアガーデンだったらしい、海を一望できる屋上。さいこう。ビールもぐいぐい進みました。
 
部屋に戻り、2時まで飲んで語って2日目。
 
昨日のとは別のスリムな馬が草を食むのを見たあと、去年OPENした観光交流館「PAKALAPAKA(パカラパカ)」へ。お茶しながらパンフレット読んだり、資料映像もしっかり2本観て、御崎馬の歴史と生態を学ぶ。「立ったまま寝る」とか「一晩中草を食んでいる」とか、昨夜オーナーが教えてくれた知識も相まって、もう私いま、結構説明できます。
 
次は、9月の馬追い(検査等を行うために馬をみんなで1箇所に集める行事)を狙っています。
 
お気づきかと思いますが、私、だいぶ都井岬にハマっています。