世の中にはナチュラルに人を潰しちゃう人ってのがいて、経験上、それは妻子ある男性であることが多かった。「リーダーになる確率が高いしスピードも早いから、人間性が追いつかないんだろうなぁ」と最近では思う。彼らへアプローチしていた時代もあったけれど、人は変わらないと気付いてやめた。それよりも、潰されそうな人をどう守り、自身が潰す方の人種にならぬようどう気をつけるかへ、エネルギーを使う。そしてあとは自然の新陳代謝に委ねればいい。怒りを希望に変えるのだ。できる限り、ゆるふわに。
小話68 仕事における「怖さ」の話
私は、ひょうひょうとしてるとか、器用そうとか言われることがあるのだけれど、全然そんなことはない。
営業時代は自分のトークをひたすら録音したし、イベント屋時代はプレゼン練習して寝不足で客先に行ったし、カフェに入った時はグラスとお皿の3つ持ちを必死で練習した。
その根底には「怖さ」があったように思うのだ。
自分のダメさを知られたくなかったり、先輩に迷惑かけちゃいけないだったり、お給料に見合う仕事をせねば、という事だったり。とにかく「今の自分は一人前ではない」という「怖さ」を転職のたびに感じてきた。
今思えば、その「怖さ」に晒される事で得たものは、結構大きい気がする。現状の自分に安心し過ぎてるのもまた、人生全体で見た時にはチャンスロスな気もするから。
小話67 何がメンヘラを生むのか?
23歳の夏、派遣先に向かう電車でめまいがして、明大前のホームにしゃがみこんでしまった。乗り換え客達は誰一人として声をかけてくれず、何とか自宅のある西永福駅まで辿り着き派遣先に電話。「了解です」しか言わない新入社員に、お大事にくらい言えないもんかね!と一人プンプンしながら寝てたら治ってたので、多分夏バテだったのだろう。
というような事を、当時、何気なくmixiに書いた事がある。
そしたら、そんなに仲良くないダンサーやDJからもバーっとコメントがついて、慌てて元気です投稿をした。
悩んでます
体調悪いです
振られました
ここら辺にコメントがつくのは、そこに優位性が生まれるからだ。当事者に対し安心してコメントができる「優位性」。それを世間では「心配」と呼ぶ。
そこに気づかず、「心配されること」に快感を覚えて突っ走ってしまうのがいわゆるメンヘラなのだな、と実感した出来事だった。
その後、自身がコメントしたり相談を受けたりするときも、いったんそこを考える様にしている。
いま私は、(不確かな)優位性から物を言おうとしていないか?
何事も、無自覚が一番怖い。
小話66 なぜ相撲が好きなのか
なぜ相撲が好きなのか。それはもしかしたら、「無様に負けるから」なのかもしれないと近ごろ思う。露わになった肌に直接土がつき、押し切られたり尻餅をついたりしながら、誰が見ても明らかに負ける。でも翌日にはまた土俵に立っている。その姿はとても人間らしく、元気が出るのだ。さてさて本日、千秋楽。
小話65 今のところUターンがうまく行ってる5つの理由
私の宮崎Uターンが思いの外うまくいってる理由を考えてみた。
1.Uターン者かIターン者と繋がるから
繋がる人たちがとにかく面白い。特にいま、宮崎には人が集まってる時期らしく、新しいお店や「第1回◯◯」みたいな会も増えてる。2年後くらいがまた楽しみ。
2.自身のタグ力が強まるから
県外や海外に向ける場合、東京在住の◯◯、よりも宮崎在住の◯◯の方が記憶に残る。まさか拠点移動が自身の価値を高めるとは思わなかった。
3.親孝行感を感じられるから
月イチで実家に帰れる状況はなかなかいい。久々に喧嘩してみたり墓問題とか介護とか、血縁ならではの事柄に触れるのは刺激的。今ハマってるのは祖父母の昔話。遠い世界の話は本当に面白い。
4.収入の考え方は人次第だから
雇われる場合、基本給はグッと下がるけど、その分生活を整理するか、個人仕事を増やしていけば良い。周りを見てると、Uターン前に外貨稼げる状況作っとくと強そう。
5.結局どこでも行けるから
東京に3ヶ月に一度ほど行ってますが、今は移動手段が増えてるし安くなってるのはかなり大きい。拠点選びの自由度はこれからますます高まりそう。
以上、Uターン1年経って感じてることでした。
拠点移動、悪くないっすよ。