田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話215 素敵な仕事ぶりから元気もらう人

東京・京都旅を終えて宮崎空港に着き、お昼ご飯に蕎麦屋へ。「おひとりですか」とおばちゃまが受付してくれるそのゆったりなペースに、帰って来たなぁと思う。カウンターに座り、天ざるかなぁと顔を上げると、中にいた大学生バイト?と目が合った。すかさず「お決まりですか?」と近づく彼。すごい、スムーズ。

その後、天ざるが運ばれてきてからも、彼を目で追っている自分がいた。おしぼりを補充して、ビールサーバーに目を配り、ふぅと一息つく時もフロアになんとなく意識を向けている。カウンターとフロアを行き来しつつも、せわしない感じが一切ない。必要以上の声かけも笑顔もないが、仕事を粛々とこなしている。なんて優秀なんだ。


食べ終わり席を立つと、彼がスッとフロアに出てきた。はー、会計までスムーズだねぇ思っていたら、レジに誰も来ない。あれ?と思ってたらすぐに社員らしき人が現れた。社員さんの来た先を見ると、代わってテーブルの片付けをする彼が見える。さりげなく代わったのだろう。まだレジはできないか、このお店はバイトにレジは触らせないかのどちらかだ。


この店私が回してます!っていう仕事ぶりもそれはそれで頼もしいけれど、こういう静かな仕事ぶりもだいぶ素敵だ。


いやぁーいいもん見たなぁ、、、と感動しながら店を出ました。


#素敵な仕事ぶりから元気もらう人