田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話214 ひとりで生きていくという絶望

むかし、ちゃんと絶望した事があった。

平日の昼間だった気がするのだけれど、「あぁ、私はこれからずっとひとりで生きていくんだなぁ」としみじみ思って、「じゃあ、これからずっと、自分が飽きないように、自分で色々見つけて生きてかないといけないのかぁ。な、なげぇ・・・・」と思ったのだ。

引越しも転職もたくさん重ねた頃。子ども欲しい欲もすーっと消えた頃。自分には継続性というものがないと認めた頃。住みたい街にもぜんぶ住んで、とりあえずやりたい事はぜんぶやったなぁと思っていた。

「これから何十年も、毎日自分が飽きないように暮らしていかなきゃならないのかぁ。(長寿家系なので)死ぬまで結構あるなぁ。。。」

と、ちゃんと絶望した。

この話をこれまで数人にしてみたんだけれど、「子どもはまだ諦めちゃダメ!」とか、「それって絶望するような事です?」とか、あまり共感してもらえなかった。そもそも私も、この話にどんなリアクションをして欲しいのかわかっていない。

今年からダイナミックに暮らしが変化するけれど、根本にあるこの絶望感は変わらないだろう。

なんだかそれが妙な落ち着きとなって、私を支えている気もするから不思議だ。