田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

小話215 素敵な仕事ぶりから元気もらう人

東京・京都旅を終えて宮崎空港に着き、お昼ご飯に蕎麦屋へ。「おひとりですか」とおばちゃまが受付してくれるそのゆったりなペースに、帰って来たなぁと思う。カウンターに座り、天ざるかなぁと顔を上げると、中にいた大学生バイト?と目が合った。すかさず「お決まりですか?」と近づく彼。すごい、スムーズ。

その後、天ざるが運ばれてきてからも、彼を目で追っている自分がいた。おしぼりを補充して、ビールサーバーに目を配り、ふぅと一息つく時もフロアになんとなく意識を向けている。カウンターとフロアを行き来しつつも、せわしない感じが一切ない。必要以上の声かけも笑顔もないが、仕事を粛々とこなしている。なんて優秀なんだ。


食べ終わり席を立つと、彼がスッとフロアに出てきた。はー、会計までスムーズだねぇ思っていたら、レジに誰も来ない。あれ?と思ってたらすぐに社員らしき人が現れた。社員さんの来た先を見ると、代わってテーブルの片付けをする彼が見える。さりげなく代わったのだろう。まだレジはできないか、このお店はバイトにレジは触らせないかのどちらかだ。


この店私が回してます!っていう仕事ぶりもそれはそれで頼もしいけれど、こういう静かな仕事ぶりもだいぶ素敵だ。


いやぁーいいもん見たなぁ、、、と感動しながら店を出ました。


#素敵な仕事ぶりから元気もらう人

小話214 ひとりで生きていくという絶望

むかし、ちゃんと絶望した事があった。

平日の昼間だった気がするのだけれど、「あぁ、私はこれからずっとひとりで生きていくんだなぁ」としみじみ思って、「じゃあ、これからずっと、自分が飽きないように、自分で色々見つけて生きてかないといけないのかぁ。な、なげぇ・・・・」と思ったのだ。

引越しも転職もたくさん重ねた頃。子ども欲しい欲もすーっと消えた頃。自分には継続性というものがないと認めた頃。住みたい街にもぜんぶ住んで、とりあえずやりたい事はぜんぶやったなぁと思っていた。

「これから何十年も、毎日自分が飽きないように暮らしていかなきゃならないのかぁ。(長寿家系なので)死ぬまで結構あるなぁ。。。」

と、ちゃんと絶望した。

この話をこれまで数人にしてみたんだけれど、「子どもはまだ諦めちゃダメ!」とか、「それって絶望するような事です?」とか、あまり共感してもらえなかった。そもそも私も、この話にどんなリアクションをして欲しいのかわかっていない。

今年からダイナミックに暮らしが変化するけれど、根本にあるこの絶望感は変わらないだろう。

なんだかそれが妙な落ち着きとなって、私を支えている気もするから不思議だ。

小話212 日馬富士への想い 〜5年の時を経て私、モンゴルへ行くことになったよ〜

かつて日馬富士(はるまふじ)が暴力事件を起こし日本を去ったとき、図書館スタッフだった私はそれはそれはショックを受けた。振り返りつつ投稿をしていたのだけれど、年を重ねるごとにどんどんモンゴルに近づいていく様が我ながら面白い。これは毎年恒例の投稿にしよう。 

>2017年11月15日
暴力=感情をうまく言葉に変換出来ない人が陥る低レベルな行為なので、インテリな貴方には不似合いだったと思うけれど、やったことは仕方ない。サヨナラ日馬富士。私にとっては安馬時代からの10年間、人間臭い相撲をありがとう!あとは鶴竜と宇良がいるから大丈夫、と言いたいところだけど二人とも休場ですね。困ったなぁ。安美錦の笑顔に癒されつつ、貴景勝あたりに期待?でも彼も態度良い方では無さそうだし土俵上に影響しないことを祈る。仕事を全うするって、難しいけれどほんとに大事な事ですね。

>2018年11月15日
あれから一年。貴方がボコボコにした貴ノ岩は元気に土俵に立ってます。貴景勝も調子が良く、ジャックナイフぶりに拍車がかかって見ていて楽しいです。貴方はモンゴルで夢だった学校づくりに取り組んでいるそうですね。文春オンラインで読みました。色んな終わり方がある。でも大事なのはそこから。私も頑張ります。  

>2020年11月15日  
その後、鶴竜横綱になりました。宇良は怪我でだいぶ下まで落ちたけど、復活して最近またオモロイ取り組みが光ってます。安美錦は引退して親方に。来年の5月が断髪式だそうです。貴景勝は今や大関です。風格さえ出てきて、綱取りも近いかもしれません。こうやって、世界は回っていく。あなたもモンゴルに帰って活躍しているようで嬉しいです。twitterの更新を楽しみにしています。

>2022年11月15日
鶴竜が引退し、横綱照ノ富士が頑張っていましたが、怪我もひどく今場所も休んでいます。引退も近そうですが、本当によく頑張ったと思います。私の今の推しは、霧馬山。ぽやっとしたビジュアルと、着々と力をつけていく様子がたまりません。相撲好きのおばから聞きましたが、貴方は貴ノ岩と和解し、今や学校の手伝いもお願いしているとか。素敵です。そうそう、私、モンゴルに行くことになったんですよ。JICAという後ろ盾もあるし、あなたの作った学校を見学できるんじゃないか…と、かなり、かなり期待しています。「私の分も見てきて!」とおばも同じく興奮しています。

>2023年11月15日
お元気ですか。私はいま、JICAの研修所で日々モンゴル語の勉強をしています。1か月経ちましたが、わかる単語が増えてきて嬉しい限りです。先日、モンゴル派遣後にあなたの学校に視察に行きたい旨をJICAスタッフに伝えたところ「ぜひ行ってきてください^^」と返事をいただきました。ルンルンです。今場所の霧島(元・霧馬山)は調子がいいですし、私もとても調子がいいです。引き続き頑張ります。

【地域ルポ】38(高知県)西部をぐるり!2日目  ところてんと、アート

地元の人にアテンドしてもらうって、本当にいいなと思う。
しかも今回の友人は、高知への移住組。
ということは、地域のプレゼン力が、より高いということだ。

「今日はさらに西まで行ってみましょう!」

と、本当に西の果ての大月町・柏島(かしわじま)まで連れてきてくれた。

港の景色を眺め、名物だというところてんを食べる。
ゆーーーったりとした時間。天気も良くて最高だ。

 

そして次に、廃校を利用したアート施設「COSA(こーさ)」に連れて行ってくれた。

友人がプロデュースに関わっている。校庭からすてき。

この日はちょうど、アーティスト滞在型のプロジェクトが進行中でした(写真撮り忘れ。。)

鑑賞者と制作陣が直接話せる感じ。
その地域に暮らしながら見つける表現。
ここもまたゆったりとした、可能性に満ちた空間でした。

www.cosa.info

 

電車に揺られ、高知駅に到着。はー、今回もいい旅だった〜

 

【地域ルポ】37(高知県)西部をぐるり!2日目 バーとモーニング

2日目。

昨夜2軒目に行ったバー「SOUND BAR Braids Berry」さん、よかったですよねーと友人と話す。ふらっと入ったバーだったけれど、パリッとクールなマスターの接客が心地よくて、思わずマティーニをオーダーした(所作が良さげなところでしかオーダーしない)。

実はここ、まさかのクラブとしてオープンしてて、カクテルはそのあと覚えたのだとか。「DJでもあります」という経歴にへーー!の連続。なんだかいいギャップのあるお店だった。

↓このインタビュー記事よかった

40010navi.com


高知にはモーニング文化があるということで、宿毛(すくも)市のモーニングに連れて行ってもらった。

平日の月曜10時。

シニア層が、ひとりだったりグループだったりで食べている姿は、モーニング文化のない宮崎県人としては新鮮だ。なんかいいな。

宿毛(すくも)✖️モーニング=「すくモーニング」として地域でブランディングしているらしい。よき!

こちらは友人が持ってた「龍馬パスポート」。

高知県内の施設でスタンプもらうと、色々特典があるらしい。

 

スタンプラリーって押して応募して終わり、ってのが多い気がするけれど、履歴が残るのっていいなー。あとスタンプがどこも凝ってて、みてるだけで楽しい。

「すくモーニング」のデザイン、めちゃ好き。

kochi-tabi.jp