田舎のダメお嬢と呼ばれて

フリーライター/イベンター 地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

小話74 相撲の地方巡業から見えてくるもの

巡業ってのは、地方の相撲ファンへの営業であり、こちらからすれば、普段の稽古風景を観るようなものだ。だからこそ、全体的にリラックスした雰囲気で進む。

 

ここがよく勘違いされている気がするんだけれど、力士たちはビジュアルが古風なだけで、普通の若者である。そして相撲ってのはむしろ、他のスポーツよりも悪めな方々が入りやすい世界だ。(元千代大海が大分の暴走族だったのは有名な話)


大学相撲出身のエリート組、叩き上げ系、移住外国人たち… 


土俵を降りてちょっかいを出し合う力士達を見ていると、まぁ、色んな力士が居るよなと思うのである。そして、やはり少し未熟な、何というか「男子校ノリ」みたいなものも感じる訳だ。


出身国の文化
×
角界の文化
×
個人の性格
×
若さ


色んな要素が入り組んだ、男たちの特殊な世界。


そこに多分に「お金」も絡むから、結果、成熟した業界には今後もならないと思う。


そして、それはそれで、仕方ないと思っている。


「だから土俵上にしか興味はないのよねぇ…」なんて思いつつ土俵を観ていたら、地元のケーブルテレビに映り込んでいた。


腕を組み、したり顔で土俵を見守る、自身の姿。


心から引きました。

【失敗を晒そう】1 資料が作れないよ!もう帰るー!

ペーペーのイベントディレクターだった頃の話。単に焼き直せばいいパワーポイントのマニュアルを任されたんだけれど、意味が全然わからなくて、恥ずかして悲しくて悔しくて、先輩が打ち合わせに入った瞬間に帰っちゃったことがある。

 

今思えば意味不明だけれど、私はそれほどまでに、"できない自分を認める"ことを怖がっていた。「分からないです教えてください」でいいはずなのに、なぜか先輩に反感さえ覚えながら渋谷の街をトボトボ帰ったっけ。いやー、ダサイ、笑。

 

翌日、先輩から小部屋に呼び出された。「なんで昨日帰ったの?」から聞いてくれて、その後「そういうスタンスだと今後何も教えられない」としっかり叱ってくれた先輩。今でもとても感謝している。

 

できない自分なんてさっさと認め、足りないものを手に入れればいい。

 

こう書くと簡単そうなのに、なかなか出来ないから不思議。修行は続く。

 

#失敗を晒そう

小話73 「嫌われる勇気」が大好きだ

アドラー心理学を噛み砕いた「嫌われる勇気」は今でも読み返す一冊だ。発売当時、運営再生的なミッションを追って入った現場で嫌われ始めた自分がいて、まぁ嫌われたって仕事はしなきゃだしなと自身を鼓舞するべく買ったのだけれど、それ以上の収穫に大興奮して読み終えた。

 

特に衝撃だったのがこれ。
結局の人の話は以下に分類される。

 

1.悪いあの人
2.かわいそうな私
3.これからどうするか

 

なるほどー!と膝を打った。

 

それから、自身が1.2を話す場合は「これから愚痴を言います」と予告することにしているし、ワガママクライアントを抱えちゃった際は1.2を充分に聞いた後に、3の話に明るく持ってくようにしてる。

 

しかし基本的に、笑いを含まない1.2の話題が非常に苦手。なので、プライベートだと( ˙-˙ )この顔をしつつ聞いていません。

小話72 若者に期待している人へ

電話の取り方から教えた子に辞めてからネットワークビジネス営業かけられたり、大事に育てた子がお店を急に飛んだりする経験を経て「期待しない」は新人指導において大事なポイントとなった。


そのときの自分ができる限りのことは伝える。しかしその先はその子の問題。「あんなにやったのに…」とか思ったりもしてたけど、その子が関わるのは私だけではない訳で。


最新の社会はなんだか時々、若者への期待が過剰だと感じる。期待する前に、自身はその子に何か伝えられているのか?自身のエゴは入っていないか?そこら辺を冷静に考えられるオババに、私はなりたい。

【地域ルポ】32 (滋賀県・比叡山延暦寺)気持ちの良い人

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「カメラお好きなんですか?」

朝から湯豆腐もあるがなー!フー!と喜んでいたら、隣のテーブルの上品なおば様に話しかけられた。

 

「はい、そうなんです。」
「昨日も今日もええ天気で良かったですねぇ。」
「はい、本当に。観光ですか?」
「私は修業をしてて、日帰りで帰れるんやけどここに一度泊まってみたいなぁ思ててね。そしたら一部屋だけあいとったの。」
「えー!すごいですねぇ」

 

九州から来ましたに、へー、嬉しいわぁ!なんて言われながら和やかにすすむ時間。お味噌汁でもすすりながら聞こうかしら?と手に取ると、「あ、じゃあどうぞ」と朝食を楽しんでね顔で会話が終わった。

 

なるほど、これも本来は修業ですものね。

 

昨夜8時くらいに寝たのに、部屋が快適すぎて朝のお勤めに行けなかった私には、もったいない対応だ。

 

「ごちそうさまでした。」

 

隣で彼女の声がした。出発ならご挨拶をせねばと目をやると、彼女はすでに私のテーブルの近くまできていて、

 

「喋らせてもろてありがとうございました。どうぞ、よい旅を。」

 

と深々とお辞儀をして出て行った。

 

なんて素敵なんだ。

 

高野山もそうだったけど、こういう、気持ちの良い人たちと出会える感じもまた、魅力なのですよね。

 

延暦寺会館
http://syukubo.jp/