いつも8時起床だが、Wi-Fi業者が来るので7時半に目覚まし。
ベッドの上でまったりしていたら、なにやら一階が騒がしい。
ん?ラジオかな?
しかししばらくすると無音になったりするので、両親が話しているのだと理解する。
「おはよ~」
「おはよう!」
「えらい盛り上がっちょるやん。」
「女性宮家問題をね!」
「朝から喧嘩しよるとかと思ったわ、笑」
「ハハハ」
昨日親知らずを抜いて瀕死だった母は驚異的回復を見せ(逆に言えば痛みに対し驚異的に弱い)、朝から父へアツイ議論をふっかけていたらしい。
ほんと、オモロイ人だ。
先日なんか「頭痛薬飲むとなんか妙に楽しくなることない?」と聞いてきたので詳しく聞くと、職場でも数名が同様の経験があるのだと言う。
ググってみたら実際にそういう作用あるらしく、頭痛薬でキマる母親って!と笑ってしまった。
「行ってきます!」
「はーい、行ってらっしゃーい」
一瞬の静けさのあと「ひよっこ」が始まり、
今度は父が、いかにこのドラマがいいかを語り始めた。
今はだいぶなくなったと信じたいんだけど、私には”人の話を取る”癖があった。
それはきっと、このサバイバルな状況で育ったからだ。
こっちを向いて!と主張しないと話せない状況。
だけどそのベースには”誰かしら話を聞いてくれる”という安心感があるのであって、それは結構ステキな家族像だよなと今では思う。
業者さんが帰り、父は庭メンテへ移動した。
快適Wi-Fiの通ったリビングでひとり、静けさをじっくりと味わっている。
さて、しばらくしたら真向かいの祖父母の家へ行こう。
これまた別の、温かいサバイバルが待っている。