田舎のダメお嬢と呼ばれて

フリーライター/イベンター 地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【小話】45(東京都新宿)2013年に、とあるギャルカップルから学んだこと

>電車に、ギャル男とギャルが乗ってきた。

「ひとつズレてもらえますか?・・・あざっす」
なかなか礼儀正しい。

 

ひとつ席が空いたのに座ろうとしない彼女。
なだめて座らせる彼氏。

 

・・・ん?涙声?・・・面白そう。

 

静かにイヤホンのvolumeを下げ、ヒアリング開始。

 

ー付き合いはじめて半年。
今日は彼女の友達と大人数での飲みだ。俺は、ひとつ先輩で、二十歳。ヤンチャしてたけど最近は控えている。
なんか、後輩のくせに失礼なやつもいるけど、彼女の友達だし、ぐっと我慢。いやーだけど、昔だったら殴ってたわ。キツ・・・。あれ?割り勘で1000円足りない。ぜってーあのクソ酔ってる奴だな。ま、面倒だし俺先輩だし、払うか。「あーだりー。」

 

ー今日は初めて彼氏を友達に紹介する日。

一個上だし心配してたけど、ちゃんとみんな楽しそう。良かった。あれ?1000円足りない。またアイツだ。今日はちゃんと言わなきゃ!え?〇〇ちゃん(彼氏)そんなサクっと払っちゃだめじゃん。あー、〇〇も気にしてる。せっかく良い雰囲気で飲んでたのに台無し、、、こーゆーとき無駄に先輩ぶるんだよなー。しかもまた、だりーって口癖。こーゆーとこマジで嫌。

 

以上、だいたい合ってると思う。


それで言い争いながら乗ってきたというわけだ。

 

まぁ、内容はともかくとして、その話し合い方が、物凄くちゃんとしてた。

 

「俺は、飲みが楽しくて有意義だと思ったから払っただけ。だから何も後悔してない。あのままいても終わりが見えなかったじゃん」

 

「〇〇ちゃんの言いたいことも分かるよ?でも、〇〇ちゃんが思ってるようには、周りは見てくれないことだってある。それで損することだってあるんだよ?」

etc・・・

 

汚い言葉も感情論も出てこない。そしてどちらも、相手の話が終わるまでちゃんと聞いている。語彙も豊か。

 

勝ち負けじゃなくて、理解し合うための話し合いって感じがして、なんだか、とても感動してしまった。

 

こんな話し合い、職場でもお目にかからないなぁ。私もなかなかできないし。えーもん見せてもらった。。。

 

武蔵小金井まで行く彼らより、一足先に降りる。

 

ホームから、まばゆい金髪の二人に、深々とお辞儀しました。心のなかで。