田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【地域ルポ】23(和歌山県高野山)”じぶんパワー”がいっぱい、地方創生会議

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営業歴も長かったので、誰かが話すと、

”ベクトルが自分に向いてるのか相手に向いてるのか”

がとても気になってしまう。

 

 

私もかつてそうだったように、

 

聞いて聞いて聞いて!

そして私を認めて認めて認めてーーー!!

 

という気持ちの渦巻くイベントだったなぁと思う。

 

あ、でも決してdisではない。

 

そのパワーがないと、結局何事も起きないのだ。

 

”ガッツリ自分がやりたい事をやって、

それが結果、みんなのためにもなっている”

 

というのが一番いい形なのではないか、というのが最近思うこと。

 

 

”じぶんパワー”に溢れた人達が集まって、

自分たちのやりたい事と、相手のやりたい事をすり合わせて、何かが生まれていく。

 

そんな空気の充満してるこのイベントはとても面白かった。

 

次はもっと、女性もいるといいなぁ。

 

 

 

・・・と書いていたら「what are you up to?」とゲストハウスの宿泊者に話しかけられた。

 

地方創生会議の説明がなかなか難しく、umm...と詰まりながら話すと、しっかりフォローしてくた。イケメンで優しいブロンド。

いずれ京都に移住するらしいです。さぞかしモテるだろうなぁ。

 

しかし、最近の日本にいる外国人てアルコール飲まない人が多い。。

来たことないっていうから九州を推そうと思ったけど、

Kyushu is good for drinkers が持論なのでイマイチ推せなかった。

 

とりあえず私は、自分の街をもっと知るところから始めようと思います。

 

もうしばらく高野山にこもったら宮崎帰りまーす

【小話】32 温かいサバイバル

いつも8時起床だが、Wi-Fi業者が来るので7時半に目覚まし。

 

ベッドの上でまったりしていたら、なにやら一階が騒がしい。

 

ん?ラジオかな?

 

しかししばらくすると無音になったりするので、両親が話しているのだと理解する。

 

「おはよ~」
「おはよう!」
「えらい盛り上がっちょるやん。」
女性宮家問題をね!」
「朝から喧嘩しよるとかと思ったわ、笑」
「ハハハ」

 

昨日親知らずを抜いて瀕死だった母は驚異的回復を見せ(逆に言えば痛みに対し驚異的に弱い)、朝から父へアツイ議論をふっかけていたらしい。

 

ほんと、オモロイ人だ。

 

先日なんか「頭痛薬飲むとなんか妙に楽しくなることない?」と聞いてきたので詳しく聞くと、職場でも数名が同様の経験があるのだと言う。

 

ググってみたら実際にそういう作用あるらしく、頭痛薬でキマる母親って!と笑ってしまった。

 

「行ってきます!」
「はーい、行ってらっしゃーい」

 

一瞬の静けさのあと「ひよっこ」が始まり、
今度は父が、いかにこのドラマがいいかを語り始めた。

 

今はだいぶなくなったと信じたいんだけど、私には”人の話を取る”癖があった。

 

それはきっと、このサバイバルな状況で育ったからだ。

 

こっちを向いて!と主張しないと話せない状況。

 

だけどそのベースには”誰かしら話を聞いてくれる”という安心感があるのであって、それは結構ステキな家族像だよなと今では思う。

 

業者さんが帰り、父は庭メンテへ移動した。

 

快適Wi-Fiの通ったリビングでひとり、静けさをじっくりと味わっている。

 

さて、しばらくしたら真向かいの祖父母の家へ行こう。

 

これまた別の、温かいサバイバルが待っている。

【小話】31 28歳のイベンターが稲盛氏を読むと

※2013年に書いたものです

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ブックオフや、俺のフレンチ・イタリアン創業者の坂本氏が、師と仰いでる方の本。京セラ創業者の稲盛氏81歳。

 

P162 決断についての章
「リーダーは家に帰っても奥さんから相談を受け・・・(省略)」に、あちゃーといったん止まる。

 

いやいや、言い切っちゃってるけど、女性リーダーもいるぜ~?一体いつの本?と思ったら初版2004年。
あれ、意外と最近。

 

そして、謙虚であれ、と何度も書いてあるのに、端々に自信を通り越して傲慢さを感じてしまう文章。

 

せっかく買ったのだからちゃんと吸収しないと!と気持ちを奮い立たせてみるのだけど、言葉が全然入って来ない・・・。むー・・・。

 

たぶん、日頃お付きあいのあるシニアたちに感じる違和感は、ここなのだと思う。

 

なんか漠然と「違う」感じ。

 

男性が男性だけのなかで切磋琢磨できて、社会全体の価値観がほぼ揃っていた時代。

 

・・・ではない環境で育ってきた私。

 

決して著者をディスっている訳ではなくて、そんな「世代感の違い」は必ずあるわけだから、そこで話を聞けるか聞けないかは、その人のことが好きで尊敬できてるか否か、でしかないのだ、と実感したのです。

 

家族の話は、聞ける。


でも、上司は?クライアントは?

 

私は稲盛氏を知らないから、ほぼ違和感で終ったけれど、超尊敬してたらこの本はバイブルになっただろう。
(その証拠に、2013年5月で43刷。めっちゃ人気!)

 

やはり、人を好きになること、尊敬することって、大事だなぁ。

 

結局はそれが、自分を成長させるし、気持ちよーく暮らしていける一番の方法なのだと、私は思ったのである。

【小話】30 家事とクリエイティブ

「得意料理は角煮です」みたいな外見に反して、私は料理が嫌いだ。
 
アイルランド留学時代はmicrowave girlと呼ばれ、
東京時代には、あるときオリーブと白ワインしか入っていない様を見て、冷蔵庫を捨てた。(でも白ワイン冷やしたくて結局ミニのやつ買った)

実家に帰ってきて1か月。
 
大発見したことが一つある。
 
 
「私は料理が嫌いだったんじゃない。キッチンが貧弱だったのだ」


家事を「スペース×器具×時間」で測るとして、

料理って前半が結構影響することに気づいた。


一口コンロワンルーム調理台なし

からの

三口コンロ広々キッチン各種鍋オーブン食洗機もあり(数年前にフルリフォーム)


・・・我がモチベーション、全く違うなり。


まさに、職場環境を整えているグーグルピクサーヤフー的な。

ここで最高のパフォーマンス発揮してください的な。


「時間」は今たっぷりあるので同じ条件だとしたとき、
料理は一番クリエイティブが要求される家事で、
(掃除洗濯は明確なゴールが決まってますもんね)

そうすると作業環境ってトテモ大事なんだなぁと思ったのでした。


そんな感じで一昨日は生地からピザに挑んでみたのだけど、
ただの小麦の塊になってしまいました。


最高のパフォーマンスが発揮されるまでには、もう少し時間がかかりそうです。

【地域ルポ】22(鳥取県)幽霊さん、あの時はごめんよ

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昔から、ココなんかやだな、くらいのごくごく弱~い霊感?はあって、そう言えば、鳥取はリアルにそれに出会ったところだ。

 

イベント屋時代に一度、出張で来たとき。予算管理もしてたので少しでも利益残すべくめーっちゃ安いホテルを探した。

 

北口を出て15分くらい歩いた、水路沿いのかなり古いホテル。
ソファが赤いベルベット、みたいな感じのクオリティ。


わー、なんかやだなー。


部屋に入った途端そう思ったのだけど、とりあえずご飯食べに出て戻り、ベッドでゴロゴロしてたら、物音がする。

 

カチッパチッ

 

みたいな、小うるさい感じの。
まさに、やだな~こわいな~である。

 

その後、youtube見てたら時々画面が止まり始めた。

 

まじかー・・・やっぱいるやん。

 

明日も朝早くから高校の先生に営業しに行くのだよ私は。ちゃんと寝ないといかんのだよ、ユーレイさんよぉ。

 

頼むわ、という思いで再度動き始めた画面を観ていたのだけど、しばらくしたら、アプリごとプツッと落ちた。

 

「もー、やめてよー!」

 

その瞬間、怖さとイライラが結構マックスだった私は、声に出してしまった。


すると、そのあとパッタリとなくなったのだ。


あれは完全にいた、と思う。

そしてすぐ、霊をも制した自分に自己嫌悪に陥った。


翌日は結局、担当イベントへのエントリーを獲得できずに帰る羽目になった。先生に受け取ってもらえなかった東京ばななの重さを手に感じながら、砂丘を横目にサヨウナラ。

そのまま次の営業先の島根へ移動したのだった。

 

鳥取は、私にとって、そんな土地なのである。

なので、素敵な思い出を上塗りして帰る、が今回の目標です。