田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【断食ルポ】2-1(兵庫県淡路島)二度目の挑戦は二日酔いとともに

17:30 宮崎空港を出発し

18:30 関西国際空港に到着

19:00 神戸(三宮)行きバスに乗り

20:15 時間通り三宮に到着した

 

休日ながら乱れなし。

日本の交通事情はほんとすごい。

 

りそな銀行前にいるよ〜」

 

ラインをすると、そこにいて!とスグ返ってきた。

 

今日は友人宅に泊めてもらう。

 

「久しぶり〜・・・でもないか、笑」

 

笑いながら迎えにきてくれた彼女とは、年に2度は会っている。

 

昔、東京で徒歩30秒の距離に住んでいた友人。

 

東京、岡山、宮崎・・・私が転々とする間に彼女も転々として、要所要所のタイミングで会う不思議な存在。

 

そして、話してると盛り上がって飲み過ぎる、厄介な存在でもある。

 

 

さてさて、二日酔いでスタートする断食2回目。

 

前回は5日間だったけど、今回は13日間。

 

どんな世界が見えるだろうか。

 

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<いま食べたい物>
なし
<理由>
二日酔いだから 

greenz.jpに書きました

初めてちゃんと取材して、

書かれる人のことを考えながら、

何度も何度も書き直しました。

 

とても苦しかったけど

とても勉強になったお仕事でした。

 

優しく鋭く楽しい文章で

何かいい変化を埋めるように。

 

もっと精進してゆきたいです。

 

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「やめられない、とまらない」。千葉県いすみ市の「いすみ薪ネットワーク」で広がる、何だか楽しそうな暮らしのヒミツ

http://greenz.jp/2017/06/06/isumi_makinetwork/

【小話】33 組織が大好きなのに。

猫好きの猫アレルギーみたいなものかもしれない。
組織が好きなんだけど、これまであまり上手くいかなかった。

大学卒業後、5社ほどに勤めた。
社員数10名~1000名くらいの幅。業種も結構バラけてたと思う。

入った組織全てで

「スキル上げて上にいったる~!」
「社内営業大好きやー!」
「人も育てるで~!」
 
と息巻くのに、結局摩擦が生まれて(というか自分で生んで)サヨナラする、の繰り返し。


だから今回、人が作った組織に入るのを一旦やめた。

”ひとり”を試してみたらどうなるんだろう?の実験だ。

もしもそれで無理だったら、アレルギーを克服すればいい。
もしくは、自分で組織を作る道もあるだろう。
 
 
だってそもそも、私は組織が大好きなんだから。

そしていま、家賃がいらないのだから。(ダメお嬢)

【地域ルポ】25(和歌山県高野山)奥之院でキラキラおじさんに出会った

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三度目の奥之院へ。
ニコニコと一休みしてる清掃スタッフに「いい天気ですねぇ」と挨拶したら、彼の人生を約30分かけて語ってくれた。

 

5箇所ほど蚊に刺されつつもそこを動かなかったのは、話がめちゃめちゃ面白かったから。

 

鹿児島出身。体が弱く学校に行けず、小3まで読み書きができなかった。猛勉強して警察官になったけれど、罪を犯した人の話を聞いて一緒に泣いてしまったり、学生運動取り締まりのリンチ風景に耐えられず退職。

 

「でもそうすると、潰しがきかんのよ、笑」

 

その後、全国を転々と渡り歩く生活が始まったという。

 

地質調査やドライブインの住み込みなど、10以上の仕事を経て今は奥之院職員15年目。

 

70の定年を待たず68で引退して鹿児島に帰ろうと思っているのだそう。

 

彼が見てきた中で一番印象に残ってる仕事は、料理人だと言う。

 

夜中3時の京都河原町
とある割烹料理の軒先に寝ていたら、旦那が何も聞かずにお風呂に入れてくれた。
そしてそこでお世話になることになる。

 

「皿洗い?そんなのはさせて貰えないよ。
だっていちいち蔵から出してくるくらい高価なものなんだから。」

 

杉の大木から漏れる光と、歴史的名士たちのお墓に囲まれ、キラキラと自分の人生を語る65歳。

そのなんとも"いい"顔と、落語みたいな遠い話にぐぐっと引き込まれる。

 

「和食っていうのは本当に芸術だと思う。
料理人は彫刻家でもあり、書家でもあり、華道も茶道も知っている。世界遺産になるのが分かるよねぇ。」


私と話しながらも、行き交う人に「(ご参拝)ありがとう」を忘れない彼みたいなスタッフに支えられて、この場がある。

 

「鹿児島に来ることあったらお接待してあげるわぁ^_^」

「あはは!よろしくお願いします〜」

 

おじさん、私は社交辞令と言うものを知らないのよ。覚悟しといてね。と心で呟きつつ、お別れした。

 


いろんな人を、ゴッソリ包み込む、大きさ。

 

高野山、スゴイところだ。

【地域ルポ】24(和歌山県高野山)イッツア仏教ワールド

ゲストハウスで一緒になった子(以下Mくん)が

「明日、知り合いのお坊さんとランチなんです」

と言うので、お邪魔でなければ・・・とご一緒させてもらった。

 

めちゃめちゃ感動したのでメモしておきます。

 

1.昔はお寺というのは「土地(収入源)」とセットだった

だからお坊さんは修行に集中できたのだけれど、

明治維新で土地を取り上げられて稼がなければいけなくなった。

そのため本来の勉強をする時間がなくなくなって、

ちょっとよろしくないお坊さんが増えた。

 

2.お坊さんは、心を「良い方向」に使うことを日々鍛錬する

だから最悪の状況をたくさん考えなければならない競いごと(武道や弁護士など)は

基本的には向かないと考えられている。

心の使い方が逆になってしまうから。

 

3.”意識的でいること”がとても大事

例えば被災地の方や貧しい子どもたちを今すぐ救うことはできない。

でも意識を向けることができる。無視が一番暴力的。

 

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私が「わーい♪ごま豆腐だー♪」とがっついている間に、

ご飯を少しとって、静かに手を合わせる先生。

 

「今何されたんですか?」と素早く気づいたMくんに、

「お、良く見ているね」と嬉しそうに先生が解説する。

(ご飯粒を少しとって意識を向けながら食事を頂くのだということ

→3.の実践)

 

 

まったく偉ぶることなく、アホみたいな質問にも、笑顔でゆっくり答えてくれる。

時々、愛が故に仏教界へのdisも含む。

途中に尼僧の方も合流し、みっちり2時間半、先生の虜でした。

 

その後、

「大師協会でお授戒うけてないの?高野山に来たなら受けとかないと~」

とのアドバイスを受け、Mくんと大師協会へ。

 

Mくんは前に受けてるはず(小さい頃すぎて覚えていない)とのことなので私の名前で受付したところ、「宮崎からおこしの2名様~」と完全にまとめられました。

ごめん、Mくん。

 

お授戒とは、

”仏さまの示された戒めの教え(戒)を阿闍梨さまから直接授かり法話を頂く儀式”

www.koyasan.or.jp

 

真っ暗闇で30分、一緒にお経唱えたりする体験はとても貴重でした。

ただひたすらにお経(=呼吸?)に集中するのって、ヨガと似てるかも。

きっと型が染みついてくれば、また違う世界が見えるのだろう。

 

 

「それでは、ゆっくりとご退出ください」

静かなお坊さんの声にいざなわれ、お堂をあとに。

 

「お経の息が続かなかったよ・・・」というババア発言に笑ってくれながら、

Mくんは帰ってゆきました。本当に貴重な体験をありがとう。

 

ふわ~っとしながらお茶をし(高野山のカフェ良いです)

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ゲストハウスに戻りがてら本日二度目の奥之院へ向かおうと歩いていると、

「あたたた!!!」という声が。

 

なんと、スクーターに乗ったおばちゃんがこけている!!

 

「大丈夫ですか!??」

 

慌てて駆け寄り、まだモーターが動いてるスクーターを起こすと、

 

「あたた~!コレ乗ろうと思うたら右ハンドルがな・・・(以下聞き取れず)」

 

と喋ってるし怪我もなさそうでひと安心。

わらわらと人が寄ってきたのであとは任せたけれど、

 

仏さん、いきなり試してくるやん・・・

 

とドキドキしてしまいました。