田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】49 「会話」がしたい

自分がとても話を聞けない人間だと気付いた20代中盤くらいから、誰かと話すときは、「相手と自分の話の分量が当分、もしくは相手の方が多くなる」よう、気をつけている。

プラスして、内容も、プレゼン大会ではなく、きちんとキャッチボールになるように。

しかし、これがなかなか難しい。

良くあるのは、「あ、その質問は後に続く自分の話をしたかっただけなのね?」と思う事。聞いて!こんな事があってね!とストレートに始めるのでは無く、質問という形をとってあたかも会話っぽく仕立ててからのプレゼン開始。自分も自然にやってる時があって、凹む。

だけど同時に、「相手にしか話させない会話」も下品だ。「相手の事ばかりを聞き出す会話には気をつけてる」って書いてる人がいてとてもハッとしたんだけど、相手に話すだけ話させて最終的に欲しい答えを引き出すのは、私も営業時代にやっていたコントロール術。これもまた、会話ではない。

やはり、まずは傾聴という事だろうか?

知り合いがどんどん増えていっている時期だからこそ、丁寧な「会話」がしたいと思うのだ。

 

以上、自戒を込めて。

【小話】48 クリーンジャパン

「日本ではゴミを洗って出すんだよ!Unbelieavable!」
 
先日、podcastの英会話でアメリカ人が話しているのを聞いてなるほどと思ったのだけれど、日本というのは、やはりクリーンな国である。
 
13年ほど前のアイルランド留学中、ルームメイトがゴミ箱にビール瓶を突っ込むのを見て驚いたことがあるんだけれど、”ゴミに対する意識”は日本と海外で結構違うことの一つかな、と思うのだ。
 
昨日、父がゴミ処理場へ行くというので、付いていった。
 
幼少期に「臭い…汚い…怖い…」だったその場所は、
びっくりするくらいに臭いがなくなっていて、
若いスタッフがテキパキと荷降ろしを手伝ってくれている。
 
「民間業者に変わってから対応が良くなったわ。昔は分別が違うって言ってスタッフに怒られよったがなぁ、笑」
 
そう言われてみれば、「怖い」の原因の一つは「スタッフが怖い」もあったのかもしれないな、なんて思いながら、
しかしうちの父も言う時は言う人なので、そちらの怖さもあったのではないか…?なんて思うと笑えてくる。
 
何はともあれ、大人になっていったゴミ処理場は、とてもクリーンで、スタッフもニコニコで、軽トラの助手席で感動してしまった。
 
「換気が改善されたっちゃろうか?」
「持ち込む側の意識が高まったとかもしれんな?」
 
ふたりで色々仮説を立てながら帰路につく。
 
オールリサイクル生活だったという江戸時代には戻れないかもしれないけれど、そのベースをギリギリ保ち、ゴミ処理場のクオリティが上がってる日本という国は、結構いいよなって思うんだ。
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★「ゼロウェイストアカデミー」のある徳島県上勝町に行った時の話。
 
★Hapa英会話
(男性の話し方のクセが強くて笑える。でも自然な会話が使われてるので勉強になる。
時折イシューずらしてくるおばちゃんが登場するのもイイ)

【小話】47 (宮崎県)居を移すと起こること

前に、とある奥地に移住した人が「移住後の方がオモロイ繋がりが増えた」って言っていた。

 

どーゆーこと?
もしかして強がり?(失礼)

 

って当時は思ってたけど、最近なんとなく分かってきた気がする。

 

・会いたい人が明確になる
・会いたいと思ったら結構スグ繋がれる

 

が能動的要因。

 

・「〇〇(私の場合は宮崎)」というタグが付くことで、情報が集まりやすくなった

 

が受動的要因。

 

ベローっと広がってた興味や欲望がキュッとまとまっていくような気持ち良さを、日々感じています。

 

今日は、東京から来てる方の県北周りに同行させてもらった後に、別の方に誘われた落語会へ。

 

椎葉(しいば)→諸塚(もろつか)→美郷(みさと)→日向(ひゅうが)→延岡(のべおか)

 

車酔いしない体に育ててもらった事に感謝しつつ、コアな県北を楽しんできます。

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【小話】46(宮崎県延岡市)ドヤ顔も、ギネスに挑戦

「・・・なんか、ドヤ顔やね。」
「確かに。」

 

週末のお祭りに向けて、着付けやってた母に浴衣を着せてもらった。3パターンくらい着て決めようと写真を撮ったのだけれど、いや、浴衣よりも・・・と二人で笑う。

 

かつて、職場の男性陣とよく衝突していた。おかしいと思ったら口に出しちゃうこの性格が原因だと思ってたんだけど、とあるイベントの記録写真を見て気づいた。

 

なにこのドヤ顔!めっちゃムカつく!!

 

そう。かつて私が衝突した方々は、議論内容っていうか、私の顔にムカついていたのではないか。

 

という事で最近は、出来るだけニコニコ話を聞く&ドヤ顔しますけどお気になさらず!とあらかじめ言うようにしている。

 

明日、もしドヤ顔で踊ってる奴がいたらそれは私ですので、温かく見守ってください。

 

http://matsurinobeoka.com/banbaproject/

 

◇7月22日(土)延岡ばんばおどり
3000人でギネスに挑戦!(まだ人足りてないみたいですよ〜)

【小話】45(東京都新宿)2013年に、とあるギャルカップルから学んだこと

>電車に、ギャル男とギャルが乗ってきた。

「ひとつズレてもらえますか?・・・あざっす」
なかなか礼儀正しい。

 

ひとつ席が空いたのに座ろうとしない彼女。
なだめて座らせる彼氏。

 

・・・ん?涙声?・・・面白そう。

 

静かにイヤホンのvolumeを下げ、ヒアリング開始。

 

ー付き合いはじめて半年。
今日は彼女の友達と大人数での飲みだ。俺は、ひとつ先輩で、二十歳。ヤンチャしてたけど最近は控えている。
なんか、後輩のくせに失礼なやつもいるけど、彼女の友達だし、ぐっと我慢。いやーだけど、昔だったら殴ってたわ。キツ・・・。あれ?割り勘で1000円足りない。ぜってーあのクソ酔ってる奴だな。ま、面倒だし俺先輩だし、払うか。「あーだりー。」

 

ー今日は初めて彼氏を友達に紹介する日。

一個上だし心配してたけど、ちゃんとみんな楽しそう。良かった。あれ?1000円足りない。またアイツだ。今日はちゃんと言わなきゃ!え?〇〇ちゃん(彼氏)そんなサクっと払っちゃだめじゃん。あー、〇〇も気にしてる。せっかく良い雰囲気で飲んでたのに台無し、、、こーゆーとき無駄に先輩ぶるんだよなー。しかもまた、だりーって口癖。こーゆーとこマジで嫌。

 

以上、だいたい合ってると思う。


それで言い争いながら乗ってきたというわけだ。

 

まぁ、内容はともかくとして、その話し合い方が、物凄くちゃんとしてた。

 

「俺は、飲みが楽しくて有意義だと思ったから払っただけ。だから何も後悔してない。あのままいても終わりが見えなかったじゃん」

 

「〇〇ちゃんの言いたいことも分かるよ?でも、〇〇ちゃんが思ってるようには、周りは見てくれないことだってある。それで損することだってあるんだよ?」

etc・・・

 

汚い言葉も感情論も出てこない。そしてどちらも、相手の話が終わるまでちゃんと聞いている。語彙も豊か。

 

勝ち負けじゃなくて、理解し合うための話し合いって感じがして、なんだか、とても感動してしまった。

 

こんな話し合い、職場でもお目にかからないなぁ。私もなかなかできないし。えーもん見せてもらった。。。

 

武蔵小金井まで行く彼らより、一足先に降りる。

 

ホームから、まばゆい金髪の二人に、深々とお辞儀しました。心のなかで。