「牧水・短歌甲子園」に、俵万智さん(宮崎在住)目当てで行ってきた。
この大会、ヤバイ。
作品披露→歌についてディベート→勝敗
の流れなんだけれど、現在の高校生が何を感じてるのかも分かるし、本当に優秀なんだなと実感した。
特に感動したのが、ディベートの部分だ。
自分が一生懸命考えた作品を披露して、それについて皆の前で直接ダメ出しを受けつつ、本当の意図を押し返したり、押し返せなかったり。
途中で、これはビジネスの場でやられている事と一緒じゃないか!と気づく。
しかもプレゼンするのは「自分の生みだした作品」。会社の商品やサービスでは無いのだ。状況は更に厳しく、感情的になっても仕方がないはず。
しかし彼らは、冷静なのだ。
言葉の戦いなのだから言葉で返す、という姿勢に、心底シビれる。
「◯◯が印象的な、とても良い歌だと思いました。ただ一点気になったのは・・・」
「ご指摘ありがとうございます。◯◯に関しては・・・」
「分かりました。ありがとうございます。ちなみに◯◯には何か意図があるのでしょうか?」
わーん!
ちゃんとボールを打ち返しているよー!
これぞコミュニケーションだよー!
もちろん、うまい言葉が見つからなかったり、田舎と都会の文化の差で理解しあえなかったりする場面もあるのだけれど(全国の高校が集まっている)、丁寧なコミュニケーションの形を観て大感動した。
しかし、そんななか気になったのが、観てる大人側のリアクション。
なんだか変なところで笑いが起こるのは「子どものやってること」っていう視点から抜けられていないからでは?
恐らく平均年齢50歳以上、何らかの身内が来てる感じの雰囲気だったけど、受け手のレベルも問われる大会だったなと思う。
「子ども」にくくって思考停止になるのはとても損な事だし、かつて私はそう言う大人が大嫌いだった。(同時にチョロいとも思ってたけど、笑)
私も着実にババァになっている。
新しい文化への興味を放棄することなく、常に学べる人でありたい。
優勝は、神奈川県立横浜翠嵐高校。
二位は我が母校、延岡高校だった。
この子たちが大人になって行くなんて、これからますます面白い時代が来ることは間違いない。
来年も絶対また来よう。楽しみすぎる。