田舎のダメお嬢と呼ばれて

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【小話】51(宮崎県延岡市)明るいお盆

祖父が死んでから、それまでめちゃめちゃ怖かった霊的なものが、まったく怖くなくなった。(ホラー映画は今でも観ませんが。)

 

恐らく自分の中で、霊はきっといるよねー、と認めたからだと思う。

 

プラス、霊とかあの世があると助かるな~(おじいちゃん、墓参りとかで諸々チャラにしてくんないかな)みたいな感じもある。ちょっと疎遠になっているときに急に死んでしまったので、自分的には悔いが残っているのだ。

 

私の思う「あの世」っていうのは、

・この世とパラレルワールド的に存在してて
・境界があいまいになる時期があって(お盆とか)
・人によっては両方で生きてる(霊感強い人)

みたいな感じ。

 

仏教的には「浄土に行って終わり」なので、霊という概念はないとも書いてあったりもするんだけど、ここら辺はリサーチ不足のため感覚で書きまーす。)

 

90過ぎた祖父母がまだ3人いることもあり、「死」とか「あの世」とかを意識する事が多くなった。でもなんだか、田舎で聞く死の話は、うっすらと明るさを感じる気がする。

 

だって人はいつか死ぬじゃん?ていう当たり前のことが、当たり前に自覚されてると言うか・・・

 

もしかして、安心して死ぬことができる余裕なんだろうか?墓もちゃんとあるし、顔見知りも沢山いるし、どうにかなるっしょ的な?

とにかく、あんまり死に怯えてない感じがいいなぁと思うのだ。

 

一昨日、祖母の実家のお墓参りについて行った。祖父が「明子が行ったって向こうは分からんやろう」と言ってたらしく、笑ってしまった。そりゃまあ、会ったことないけれども。

 

超酒飲みだったと言う曽祖父のプチ悪口を聞いたり、向かいに住んでいた親戚のおじいちゃんの武勇伝で笑い転げたり。

総じて明るく、何だか人間ぽいお盆を過ごしました。