田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

小話73 「嫌われる勇気」が大好きだ

アドラー心理学を噛み砕いた「嫌われる勇気」は今でも読み返す一冊だ。発売当時、運営再生的なミッションを追って入った現場で嫌われ始めた自分がいて、まぁ嫌われたって仕事はしなきゃだしなと自身を鼓舞するべく買ったのだけれど、それ以上の収穫に大興奮して読み終えた。

 

特に衝撃だったのがこれ。
結局の人の話は以下に分類される。

 

1.悪いあの人
2.かわいそうな私
3.これからどうするか

 

なるほどー!と膝を打った。

 

それから、自身が1.2を話す場合は「これから愚痴を言います」と予告することにしているし、ワガママクライアントを抱えちゃった際は1.2を充分に聞いた後に、3の話に明るく持ってくようにしてる。

 

しかし基本的に、笑いを含まない1.2の話題が非常に苦手。なので、プライベートだと( ˙-˙ )この顔をしつつ聞いていません。

小話72 若者に期待している人へ

電話の取り方から教えた子に辞めてからネットワークビジネス営業かけられたり、大事に育てた子がお店を急に飛んだりする経験を経て「期待しない」は新人指導において大事なポイントとなった。


そのときの自分ができる限りのことは伝える。しかしその先はその子の問題。「あんなにやったのに…」とか思ったりもしてたけど、その子が関わるのは私だけではない訳で。


最新の社会はなんだか時々、若者への期待が過剰だと感じる。期待する前に、自身はその子に何か伝えられているのか?自身のエゴは入っていないか?そこら辺を冷静に考えられるオババに、私はなりたい。

【地域ルポ】32 (滋賀県・比叡山延暦寺)気持ちの良い人

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「カメラお好きなんですか?」

朝から湯豆腐もあるがなー!フー!と喜んでいたら、隣のテーブルの上品なおば様に話しかけられた。

 

「はい、そうなんです。」
「昨日も今日もええ天気で良かったですねぇ。」
「はい、本当に。観光ですか?」
「私は修業をしてて、日帰りで帰れるんやけどここに一度泊まってみたいなぁ思ててね。そしたら一部屋だけあいとったの。」
「えー!すごいですねぇ」

 

九州から来ましたに、へー、嬉しいわぁ!なんて言われながら和やかにすすむ時間。お味噌汁でもすすりながら聞こうかしら?と手に取ると、「あ、じゃあどうぞ」と朝食を楽しんでね顔で会話が終わった。

 

なるほど、これも本来は修業ですものね。

 

昨夜8時くらいに寝たのに、部屋が快適すぎて朝のお勤めに行けなかった私には、もったいない対応だ。

 

「ごちそうさまでした。」

 

隣で彼女の声がした。出発ならご挨拶をせねばと目をやると、彼女はすでに私のテーブルの近くまできていて、

 

「喋らせてもろてありがとうございました。どうぞ、よい旅を。」

 

と深々とお辞儀をして出て行った。

 

なんて素敵なんだ。

 

高野山もそうだったけど、こういう、気持ちの良い人たちと出会える感じもまた、魅力なのですよね。

 

延暦寺会館
http://syukubo.jp/

小話71 企画力と実行力は、もう分離しない

「"アイデアマン"と、"指示通りに動く人"はいる。いないのは、そこをつないで形にする構成力のある人間だ」

と先日読んだ本に書いてあった。

 

わかる気がする。
が、この論理は今後崩れると思っている。

 

企画力と実行力が分離しちゃってたのは、これまで単に、全部やってきた人が少なかったからでは?と思うから。

 

"企画を形にする"ことは、今や当たり前になっている。ユーチューバーやらブロガーやら、企画から実行までをやれる人は増えているし、(例え日常をアップするだけだとしても)自分の思い(企画)を形にすることを、今の子は普通にやっている。様々なツールを使い分けて。

 

幹事をやった事がある人たちの飲み会日時がサクッと決まるように、企画を形にしてきた人が増えてくれば、その集団にはこれまでのようなつなぎ役はいらず、自然にオモロイものが生まれるのではないか。

 

あとは将来的に、「チームでやる」というところに価値が残るかどうかってとこだろうか。

 

とにかく、与えられたツールが全く違う今の子どもたちが20年後くらいにどんなことになるのか。とても興味があります。

小話70 ちいさーくやってる実験の話

数年前から、お店やサービスに対し「苦情は言わない」ことにしている。一見素敵スタンスのようだが、「そのダメさに気付かずに淘汰されればよい……」というドライを極めた発想である。

 

その代わりに、良い商品やサービスに対してはできる限り「感謝を伝える」ことにしている。一時期タクシー三昧だった時はエコーカードをよく書いていたし、何かが美味しければ極力伝えるし、HIS新宿店のスタッフがあまりに素晴らしい対応で、本社宛にメールを書いたこともある。


「世の中はポジティブで引っ張れるのか?」


それを、個人的に、ちいさーく実験しています。


結果は10年後くらいに書けたらいいなと思います。