~過去の仕事シリーズ~ 選挙ウグイス編
友人の友人のお父様が出馬するということで、区議会議員選のウグイスをやったことがあります。
もう何期もやられている方で再選をかけての戦い。
でも支持者の高齢化もあって今回は危ういかも・・・という状況でした。
朝8時から夜8時までみっちりとウグイスに徹するのですが、学生だった私には有難いバイト代だったこともあり、とにかく数日間がむしゃらに頑張りました。
・電信柱の住所は見逃さず、「●●丁目のみなさま~」と盛り込むこと
・手を振ってくださる方には「2階からありがとうございます!」などすぐにリアクションを返すこと
・選挙カー(通称”センシャ”)のスピードが遅い(=住宅街など)ときはマニフェストを、速いとき(=大きい道路)は名前を連呼すること
などなど・・・・
初のお仕事に戸惑いまくり。
歩きながら遊説することを”桃太郎”というのですが、これも地味にきつかった。
あと先生はマラソン遊説とやらをやっている方で、トラメガ抱えて一緒に走ったりもした。
雨が降ってもセンシャの窓は閉めず、びしょぬれで手を振る。
剥げ落ちる化粧に、枯れていく喉。
事務所に戻って奥様の入れてくれる柚子茶を味わった後、ぐったりしながら丸の内線に乗って帰る数日間は、もはや修行でした。
でも、コムスメ時代に、大人が本気で戦う姿を見られたのはとても貴重だったと思う。傍から見ると時々滑稽にも映る選挙活動ですが、中身は大真面目で、大の大人がここから4年の職をかけて、なりふり構わず戦っていました。
結果、先生は無事に当選し、とても嬉しかったことを覚えています。
そしてバイト代は、少し豪華な飲みへと姿を変えたのでした。
と書きながら思い出したこの映画。
2が出ていた!面白くてオススメです。