田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【地域ルポ】13(徳島県上勝町) いろどりに魅せられて②

・・・一睡も、できなかった。

 

いや決して、川の音が原因ではない。

大自然に囲まれて、ひとりで、広い部屋にいたら、

「来月いったん仕事を辞めて完全に宙ぶらりんになる三十路女」である自身に対し、とめどない不安とワクワクのループに入ってしまったのである。

 

「おはようございます」

 

宿のスタッフと挨拶を交わしながら、勝浦川ほとりへ向かう。(素敵な遊歩道があります)

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間近の勝浦川が更に音を増し、私を包みこんでゆく。

 

圧倒的な自然・・・・の中にいる、ちっぽけなわたし。

 

そうそう、この感じ。

 

かつて死ぬほど嫌だった、自然に包まれる感覚。

 

でも今はなんだか癒されている・・・

年齢の妙なのだろうか・・・

 

時間になったので、宿に戻り、いよいよ視察が始まった。

 

まずは、いろどりスタッフの方からの事業説明。

きっと私より若い、大阪から移住したという男性と、かなり広い会議室で、二人きり。約1時間、みっちりといろどりの説明をしてくれた。

 

”つまもの”(日本料理に添えられている紅葉などの葉っぱ)はもともと弟子たちが山へ取りに行くもので、買うものではなかった。 JA職員だったいろどり代表の横石氏は、そこに目をつけた。

 

斜陽だったみかん産業に変わる新しい産業・・・上勝町にあるもの・・・葉っぱ?葉っぱをビジネスにできないか・・・・?

 

もう、この発想がシビれる。クリエイティブ!

 

そして、「上勝情報ネットワーク」というシステムを構築した。(徳島市内のシステム業者に依頼したとのこと)

 

葉っぱの注文が入る→個人がそれぞれの端末(PC、タブレット)から受注→受注者は午後までにJAへ葉っぱを納品→即日出荷される

 

という流れ。

 

システムを通じた情報発信をいろどりが、

受発注の取りまとめや出荷業務をJAが行っている。

 

中には、年収1000万円を稼ぐおばあちゃんもいるとのこと!すごい。。。

 

 

後半は、質疑の時間だった。

 

●おばちゃん同士がライバルになって、空気悪くなったりしないんですか?

「いえ、葉っぱの種類である程度住み分けが出来ているので、取り合う、みたいな感じはあまりないです」

 

●最初のネット環境や端末などのインフラ代はどこが?おばあちゃん達に普及させるの大変ではなかったです?

「最初は国の補助金を使ったりNTTに協力いただきました。今はおばあちゃんたちも使いこなしていますよ。」

 

●これだけ有名になると、変な視察の人きません?笑

「厳しい質問される方も時折いますが、みなさん熱心に視察されていきますよ」

 

etc...

 

にこやかに答えて下さるスタッフさんに甘え、聞きたい事をそのまま聞いてしまった。

 

「では次に、実際に観に行きましょうか」

 

今度はおじ様スタッフに代わって、現場に連れて行ってくれるという。

朝のしんみりが嘘のように、もう、なんだかワクワクしっぱなし。

【地域ルポ】12(徳島県上勝町) いろどりに魅せられて①

イベント屋時代、高校生が地域おこしプロジェクトの内容を競う大会の事務局にいた。

その時に、「おばあちゃんが葉っぱビジネスで年収1000万稼ぐ!」という「いろどり」を知り、強烈に興味を持った。

 

なぜか。

 

それは、いろどり代表の横石氏がとても素晴らしい人だったからだ。

 

横石氏には何度か審査員をお願いしていたのだけれど、内部の審査会でも崩れない柔らかな物腰と、とてもバランスのとれた発言の仕方に、議事録を取りながらスゲー!と心の中で感動していた。

 

この人が作ったビジネスって、どんなんだろう。いつか見てみたい・・・。

 

でも四国、遠いなぁ・・・。

 

その後、私はカフェの会社に転職した。

 

地域事業部に配属され、飲食経験数か月で新店舗立ち上げ@岡山という、かなりハードボイルドな状況に。心壊れそうになりつつ、落ち着いてきたときに、ふと思い出したのだ。

 

あれ?岡山から徳島って、近くない??

 

そして奇跡の連休を使い、徳島県上勝町へ向かったのである。

 

ドペーパーのため、車移動という選択肢はない。

電車&バスを乗り継ぎ、待ち合わせの場所へ着いた頃には少し日が落ち始めていた。

 

「ようこそー、遠かったでしょう?^ ^」

 

迎えに来てくれた宿のスタッフさんに笑顔で迎えられ、くねくね道で少し車酔いしてたけど気分が和む。

 

宮崎出身で、

東京の会社に勤めてて、

今は長期出張で岡山に住んでて、

いろどりが見たくて来ました。

 

明日、個人視察の申し込みしてます。

将来は宮崎に帰ってなんかやりたいんですよねぇ〜。

 

自身の情報をかいつまんで伝える。

 

「へぇ!宮崎いいところですよね!行ったことあります^ ^」

「えー!嬉しいです~^^」

 

おじさまスタッフとトークしている間に、宿に到着。

 

 すると、やられていた。

あの、旅館の玄関によくある、ようこそ、のやつ。

 

◯◯御一行様、に紛れて私の名前が。

 

ひとり旅なのに!羞恥プレイ!!笑

 

 

若干ニヤニヤしてしまうのを抑えながら、明日の予定などを聞く。

 

その後案内されたのは昭和の匂いを残しつつ、キレイにリノベーションされた広いお部屋だった。

 

浴衣は、数種類から選べる大江戸温泉方式。

なんか、楽しい。 

 黄色の浴衣を選び、ウキウキと一階の宴会場へ。

 

こんな風に、ひとりのご飯を楽しめるようになってしまったか・・・

嬉しいような、悲しいような。

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でも地ビールうまい。

ラベルもカッコ良い。

お土産に買って帰ろうか。

あ、でも誰に買って帰るのだろう。

結局自分で飲むだけじゃん@壁激薄のレオパレス・・・悲。

 

 

部屋に戻ると、川のせせらぎ・・・というか、かなり主張した水音に包まれた。

 窓を開けて覗き込むと、下を流れるのはかなり立派な川。(勝浦川

 

ゴーーーっという低い音に包まれて、しかし、不思議と安らぐのは何故だろう。

 

ベランダにしばし座り、闇と星空と川音に身を委ねてみる。

 

 

明日は9時から視察開始。

ドキドキ、ワクワク。

www.irodori.co.jp

www.e-kamikatsu.jp

【小話】13 我がヒトカラへの愛

※2012年に書いたものです

 

いい部屋がなくパーティールームに通される、という華々しいデビューを飾った私のヒトカラ一人カラオケ)歴。
もう7年ほど前である。

「一人で行くなら一緒に行こうよー」「聞いてくれる人いないとつまんなくない?」「ヒトリは恥ずかしくない?」


・・・・違う違う違う!


人と行くカラオケというのは、「好み」「年代」「その人との関係性」などで、選曲が大きく左右される。
そうじゃない。
私には、高らかに歌い上げたい曲が、泣きながら歌いたい曲が、地味に何回も練習したい曲が、あるのだよ。


今やヒトカラ専門店「ワンカラ」がオープンするほど、ヒトカラが市民権を得るようになった。
ヒトカラ好きなんですよねー。」に対する周りの反応が、とっても優しくなってきている。ありがたい。

 

ただ、その影には、ビッグエコーの尽力があったと、私は確信している。


ビッグエコーには、とにかく、ヒトカラ族の心を掴むコンテンツが充実しているのである。


全国ランキング、精密採点など色々あるが、その代表が、数年前に出てきた「DAM★とも」である。


1、自分の歌を録音でき、その場で視聴できる
2、データはWEB上のマイページからいつでも聴ける
3、歌は公開することができ、どの人が視聴したかが「あしあと」で残る
4、視聴回数はランキングになり、上位がトップページに表示される


膨大な、素人カラオケのデータベースなのである。


同じ歌を何百人、何千人がそれぞれどう歌っているか、聞き比べられるのである。
アホみたいに下手な人も、もしやプロ?という人もごっちゃごちゃの、ものすごく面白い世界。

 

メンバー間のコミュニケーションツールとして、メッセージ機能はなく、唯一あるのが、
「歌ってほしい歌のリクエスト」というのもまた、徹底していて笑ってしまう。

 

そして最近追加された機能がある。

 

5、多重録音・・・人の歌に、重ねて録音できる、という機能

 

これによって、自分で自分をハモったり、デュエット曲の女性部分だけ歌ってあとは誰かに、ということが可能になった。


徹底して、歌好きの心を掴もう!というスタンス。
第一興商すごいよーーーーうわーーん!と唸りながら、嬉々として、乗っかっている。


最近twitter,facebookとの連動も始まっているので、今度、見知らぬ誰かと
バンクバンド「to U」を多重録音して、あげたいと思っています。

http://www.clubdam.com/app/damtomo/SP/top/Index.do

 

【地域ルポ】11(茨城県水戸市&笠間市)土地の魅力は結局、人の魅力なのだということ

やはり、旅はその土地の人がいると楽しい。

そう実感した旅だった。

 

昔から知るシンガーさんがライブをするというので向かった茨城県水戸市

2年前に遊びに行ったときは死ぬほど遠かったイメージだったが、

恐らくその時は特急を使わなかったのだろう。

 

前回は、イベントディレクターを辞め、カフェの会社に入るまでの、無職の期間だった。

ちょうど痛い失恋もしたときで、不安な時期。

偕楽園の緑に癒されたのが懐かしい・・・(遠い目、笑)

 

あの時と同じく、ニコニコと改札前で待ってくれていた友人は

ボブに切った髪も相まって大人感がプラスされていた。

 

「久しぶり~^^」

 

近況を話しながら、大通りを歩いてライブハウスPaper moonへ。

http://papermo-on.org/

 

まずは、MY GENERATION のパワフルな歌と演奏を堪能。安定のステージ。素敵だった。

http://papermo-on.org/hara-chie-pro.html

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その後、友人オススメのワインバーへ。

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 http://s.tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8011382/

ワインもお料理も美味だった。

そして、新人の女の子へのマスターの指導の仕方が優しくて素敵。

(元飲食として、どーーしてもスタッフの雰囲気が気になってしまう。)

 

「ここはいいよ~交通費かかってるでしょ」と友人がご馳走してくれる。カッコいい。

 

翌日。

 

 彼女オススメの笠間(かさま)市へ出発した。

 

笠間稲荷神社は県内で2番目に大きいんだよ

・茨城は魅力度ランキング最下位だったけど、逆にオイシイよね

・浅草のホオズキ祭りのホオズキはほぼ茨城産なんだよ

笠間市は陶芸のギャラリーが多くて超ステキなの!

 etc・・・

 

車中で次々に出てくる情報に、スゴイなーと思う。

 

地元をちゃんと愛し、楽しみ切る!

そして外の人にもそれ伝える!

 

この熱意は昔から彼女の大きな魅力の一つだ。

 

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 完全ナビのもと、サクサク観光し、午後、その日のメインだった「中国茶の会」へ。

 

笠間に移住した建築家のご遺族が市に寄贈したと言う「笠間の家」。

現在はイベントスペースとして使われているようだ。

http://www.city.kasama.lg.jp/sp/page/page005149.html

 

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自然に溶け込む、陶磁器みたいな色の建物。

 

扉を開けると、超素敵な空間が広がっていた。

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お茶会は今回で3度目とのこと。

茨城出身で台湾在住の先生が、年に数回帰国するタイミングで開かれているらしい。

  

まずは、水出しの烏龍茶でもてなされる。

薄張りグラスに氷を入れる所作、ひとつひとつが美しい。

自然とこちらも背筋が伸びる。

 

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次に場所を移動し、別の種類の烏龍茶を頂く。

お猪口くらいの湯飲みで、五回(五煎)。

 

同じ所作を繰り返しながら淹れられるのだけれど、都度、香りと味が変わって驚いてしまう。

 

実際にお茶を頂くだけではなく、

 

・茶葉の香りを楽しみ、

・少しだけお湯で開かせた茶葉の香りをまた楽しみ、

・一気にお湯を注いだあとにその蓋の香りも楽しみ、

・飲みきった後の開ききった茶葉を器にあけてまた楽しむ。

 

「本当に、中国茶は香りを楽しみ切る、ものなんですよ」

 

フフ、と優しく笑う先生。

 

なんと豊かな・・・

 

コポコポと注がれるお湯の音

蝉の声

無駄なく美しい所作

静けさ

立ちのぼるお茶の香り

 

を、

 

6名の参加者で共有している空間。

 

なんだか安心し切って、思わず眠くなってしまった。

こんなに無心でありつつ、あたたかな気持ちに包まれたのは凄く久々な気がする。

 

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「いやー、ほんとにありがとう。めちゃめちゃ素敵だった・・・」

 

「ううん、喜んでくれて嬉しいよー」

 

互いにほわーんとしながら、友人と帰路へ着く。

 

聞けば、これから秋にかけて、陶芸のお祭り、蕎麦祭り、アートイベントと、目白押しなのだという。

 

「茨城楽しいでしょ??またぜひ来て〜!」

 

水戸駅で友人と別れながら、また来ようと思った。

 

 

魅力度ランキング、最下位の県。

 

でも私には、確実に、魅力いっぱいの県である。

【小話】12 デブコンプレックスからの離脱(イチ三十路の感情論)

4000gちょっとで産まれた。
そこからしてもうおかしい数字なんだけれども、
共働きの両親のもと、祖父母にガンガン可愛がられ、
その後も着実に体重を増やしていった私。

誰がどう見ても肥満児だった。


「デ~ブ!」
コドモ特有のまっすぐで正直な描写に傷つき
でも男子の前で泣くことはプライドが許さず
よくトイレで泣いていたっけ。

一回キレて○○くんの胸ぐら掴んだら、
勢い余って服が破けちゃったこともあった。(テヘ♪)


なぁんかその頃に男は敵!みたいなそんなイメージが
出来上がっちゃったんだよね。
負けちゃーなるまい的な。

女の子も時々チクっと言ったりするから
それはそれで痛くて、
だから外見以外で、私は頑張った。
ピアノ、習字、勉強、作文、読書・・・
ちょくちょく賞もとってたから、
まぁ日常生活がそんなに辛かったわけじゃない。

でも、コンプレックスはずっとあった。

 

小5のある日、家のトイレに座る私。
何気なくお腹の肉を掴んだら
だいぶ先まで、伸びた。
・・・ヤバイ
これが、ダイエットを決意した瞬間。

間食を一切やめ、
食事も野菜中心にし、
夜は毎日叔母とウォーキング。

 

 

1年後、小6になった私の体重は10kg減っていた。

 

 

久々に会う、○○ちゃんのお母さんとかに
「んまー!誰かと思ったわー!」と言われるほどの
サイズダウン。

その頃の写真は、今数えるととても多い。
全身が写ってる、にっこり笑ったピース写真。
我ながらイイ笑顔してる(笑)

 


中学校に入り、
初めての告白をされた。

最初、意味が分からなかった。

自分が恋を「される」立場だなんて
それまでこれっぽっちも思ってなかったから。


敵だった男の子達が、そして世界全体が、
私に急に優しくなった気がした。
突っ張ってた心がふわっと緩んで、
素直に嬉しくて、きゅんとした。


大げさに聞こえるだろうけど、
やっと人間として認められた気がした瞬間だったんだ。

 


以上、私が初めて、
デブコンプレックスから抜け出せたときの話でした。