田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【オススメ本】『大人のための国語ゼミ』 野矢 茂樹

いま唯一レギュラーで頂いている校正のお仕事がある。(お仕事は随時募集中です~)「コラム本来の面白さを失わぬよう手を入れねば!」と頑張っているのだけれど、ココ気になるけどなんでだろう・・・という時もあり、悩むことがあった。それらをきちんと言語化してくれて、鍛え上げてくれる。そんな本でした。自分の書く文章の反省にもなりました。(接続詞の使い方が甘いな、とか)あと、引用されてる文章がいちいち面白いので、楽しく取り組めますよ。

【小話】51(宮崎県延岡市)明るいお盆

祖父が死んでから、それまでめちゃめちゃ怖かった霊的なものが、まったく怖くなくなった。(ホラー映画は今でも観ませんが。)

 

恐らく自分の中で、霊はきっといるよねー、と認めたからだと思う。

 

プラス、霊とかあの世があると助かるな~(おじいちゃん、墓参りとかで諸々チャラにしてくんないかな)みたいな感じもある。ちょっと疎遠になっているときに急に死んでしまったので、自分的には悔いが残っているのだ。

 

私の思う「あの世」っていうのは、

・この世とパラレルワールド的に存在してて
・境界があいまいになる時期があって(お盆とか)
・人によっては両方で生きてる(霊感強い人)

みたいな感じ。

 

仏教的には「浄土に行って終わり」なので、霊という概念はないとも書いてあったりもするんだけど、ここら辺はリサーチ不足のため感覚で書きまーす。)

 

90過ぎた祖父母がまだ3人いることもあり、「死」とか「あの世」とかを意識する事が多くなった。でもなんだか、田舎で聞く死の話は、うっすらと明るさを感じる気がする。

 

だって人はいつか死ぬじゃん?ていう当たり前のことが、当たり前に自覚されてると言うか・・・

 

もしかして、安心して死ぬことができる余裕なんだろうか?墓もちゃんとあるし、顔見知りも沢山いるし、どうにかなるっしょ的な?

とにかく、あんまり死に怯えてない感じがいいなぁと思うのだ。

 

一昨日、祖母の実家のお墓参りについて行った。祖父が「明子が行ったって向こうは分からんやろう」と言ってたらしく、笑ってしまった。そりゃまあ、会ったことないけれども。

 

超酒飲みだったと言う曽祖父のプチ悪口を聞いたり、向かいに住んでいた親戚のおじいちゃんの武勇伝で笑い転げたり。

総じて明るく、何だか人間ぽいお盆を過ごしました。

【小話】50 嗚呼、東京タラレバ娘。

遅ればせながら読了。

「結婚したいのならば、女子会の回数を減らしてみては?」が東村先生のただ一点の主張であり、その理由は「時間には限りがあるから」なのだとエンディングに描かれていた。

 

毎度、KEYくんやタラちゃんレバちゃん(そして結構くるのがマミちゃん)が放つ言葉たちは、作者から読者への、愛のこもった散弾銃。(鞭とか言うレベルではないですよね?)

 

何度も瀕死になるんだけど涙しながらまた読んでしまう、いい漫画でした。

 

「誰かに幸せにしてもらおう」という考えを持ったことがない私は、同時に「誰かを幸せにできるかも?」も放棄していたのではないか。だからよく「俺のこと好きじゃないよね?」と言われてしまっていたのではないか。

 

読後にぐるぐると考えてしまうのもまた、この漫画あるある。

 

「読んでない人とは話できない」くらいに推してくれた友人に改めて感謝しつつ、私もちゃんと、私の早坂さんを見つけようと思いました。

 

まとめると、最近とにかく鈴木亮平がタイプだ、という話です。

【小話】49 「会話」がしたい

自分がとても話を聞けない人間だと気付いた20代中盤くらいから、誰かと話すときは、「相手と自分の話の分量が当分、もしくは相手の方が多くなる」よう、気をつけている。

プラスして、内容も、プレゼン大会ではなく、きちんとキャッチボールになるように。

しかし、これがなかなか難しい。

良くあるのは、「あ、その質問は後に続く自分の話をしたかっただけなのね?」と思う事。聞いて!こんな事があってね!とストレートに始めるのでは無く、質問という形をとってあたかも会話っぽく仕立ててからのプレゼン開始。自分も自然にやってる時があって、凹む。

だけど同時に、「相手にしか話させない会話」も下品だ。「相手の事ばかりを聞き出す会話には気をつけてる」って書いてる人がいてとてもハッとしたんだけど、相手に話すだけ話させて最終的に欲しい答えを引き出すのは、私も営業時代にやっていたコントロール術。これもまた、会話ではない。

やはり、まずは傾聴という事だろうか?

知り合いがどんどん増えていっている時期だからこそ、丁寧な「会話」がしたいと思うのだ。

 

以上、自戒を込めて。

【小話】48 クリーンジャパン

「日本ではゴミを洗って出すんだよ!Unbelieavable!」
 
先日、podcastの英会話でアメリカ人が話しているのを聞いてなるほどと思ったのだけれど、日本というのは、やはりクリーンな国である。
 
13年ほど前のアイルランド留学中、ルームメイトがゴミ箱にビール瓶を突っ込むのを見て驚いたことがあるんだけれど、”ゴミに対する意識”は日本と海外で結構違うことの一つかな、と思うのだ。
 
昨日、父がゴミ処理場へ行くというので、付いていった。
 
幼少期に「臭い…汚い…怖い…」だったその場所は、
びっくりするくらいに臭いがなくなっていて、
若いスタッフがテキパキと荷降ろしを手伝ってくれている。
 
「民間業者に変わってから対応が良くなったわ。昔は分別が違うって言ってスタッフに怒られよったがなぁ、笑」
 
そう言われてみれば、「怖い」の原因の一つは「スタッフが怖い」もあったのかもしれないな、なんて思いながら、
しかしうちの父も言う時は言う人なので、そちらの怖さもあったのではないか…?なんて思うと笑えてくる。
 
何はともあれ、大人になっていったゴミ処理場は、とてもクリーンで、スタッフもニコニコで、軽トラの助手席で感動してしまった。
 
「換気が改善されたっちゃろうか?」
「持ち込む側の意識が高まったとかもしれんな?」
 
ふたりで色々仮説を立てながら帰路につく。
 
オールリサイクル生活だったという江戸時代には戻れないかもしれないけれど、そのベースをギリギリ保ち、ゴミ処理場のクオリティが上がってる日本という国は、結構いいよなって思うんだ。
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★「ゼロウェイストアカデミー」のある徳島県上勝町に行った時の話。
 
★Hapa英会話
(男性の話し方のクセが強くて笑える。でも自然な会話が使われてるので勉強になる。
時折イシューずらしてくるおばちゃんが登場するのもイイ)