田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話74 相撲の地方巡業から見えてくるもの

巡業ってのは、地方の相撲ファンへの営業であり、こちらからすれば、普段の稽古風景を観るようなものだ。だからこそ、全体的にリラックスした雰囲気で進む。

 

ここがよく勘違いされている気がするんだけれど、力士たちはビジュアルが古風なだけで、普通の若者である。そして相撲ってのはむしろ、他のスポーツよりも悪めな方々が入りやすい世界だ。(元千代大海が大分の暴走族だったのは有名な話)


大学相撲出身のエリート組、叩き上げ系、移住外国人たち… 


土俵を降りてちょっかいを出し合う力士達を見ていると、まぁ、色んな力士が居るよなと思うのである。そして、やはり少し未熟な、何というか「男子校ノリ」みたいなものも感じる訳だ。


出身国の文化
×
角界の文化
×
個人の性格
×
若さ


色んな要素が入り組んだ、男たちの特殊な世界。


そこに多分に「お金」も絡むから、結果、成熟した業界には今後もならないと思う。


そして、それはそれで、仕方ないと思っている。


「だから土俵上にしか興味はないのよねぇ…」なんて思いつつ土俵を観ていたら、地元のケーブルテレビに映り込んでいた。


腕を組み、したり顔で土俵を見守る、自身の姿。


心から引きました。