田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話129 奢り奢られる権利

昔、とある人とディナーに行って、タップウォーター(無料の水道水)下さい〜と言ったら感動された事がある。何かのお礼ディナーだったから奢られるのが分かっていたのだが、あの時のタップウォーターは、彼への配慮と言うよりも「(下心ありそうだし)あんまり貸しを作りたくない…」という思いだったように思う。

 

若い時は特に、奢られる事って多い。
しかし別に、だれかれ構わず奢られたい訳じゃないのだ。男女関係なく、リターンを求められそうな雰囲気って何となく感じるから、そうじゃない人、もしくはそれでも良い人を選んできたように思う。

 

「後輩ができた時に返していってね」って微笑む姐さんとか、「僕が楽しかったからご馳走させて?」とサラッと言うオジサマとか、年代的に(?)割り勘文化のない年上彼氏たちとか。様々な奢られ方を経験できたことは、とてもラッキーだった。

 

そんな私も35歳。
奢る機会も多くなってきた。

 

奢るのも奢られるのも、できるだけ粋にカラッといきたいもんですなぁ〜と思うのでした。

 

ハッピーホワイトデー