田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話89 「名前負け」がこわい

私がこの世で最も恐れていることの一つは「名前負け」だ。

 

子に"流星"なんてつける度胸は私にはなく、そのリスクを省みない決断に対してはただただ畏怖なのである(横浜流星は最近で一番の名前乗りこなし人だと思っています)。

 

そこには私がかつて肥満児だったことが深く関係する。当時、悪い意味での引っかかりは少ない方が良いに決まっていて、だから母から「あなたのことは紀菜子(きなこ)と名付けようと思っていた」と聞いた時には、心の底から祖母に感謝した。肥満児×きなこ……ヤ、ヤバすぎる…!おばあちゃん!平凡な名前をありがとう!

 

名前が個性的であればあるほど、"本人以外"の思想が色濃く入ってくる。私はそれが怖い。本人はその名前を背負いながら成長していくわけだから、後押しはしても、足を引っ張るようではいけないと思うのだ。プレーンとは言えない名前が乱れる昨今をどうしても憂いてしまう。

 

そんな私がかつて出産欲にまみれていた時に考えてた名前。それは、歩(あゆむ)と言(こと)。"もし途中で性が変わったとしても使ってもらえる名前がいいよね♪"と思っていた。オイオイたっぷり思想入っとるがな!というツッコミは受け付けておりません。