田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話180 若者 ーわかものー

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25歳でダンサーを諦めたあとの就活の辛さは、たまに思い出す。そもそも書類突破が難しかったし、どこに行っても軽く扱われた。しかしその後の転職では、話聞いてもらたり、経歴についても話せるようになった。内面はそんなに変わっていないと思うのだが、スキルや経験がたまるってこういうことか!と驚くことも多かった。
 
就活って要は、自身を雇う“理由”を、面接官の中につくること。その理由付けの材料として先方が用いるのが、経歴・人柄・インスピレーションetc...なわけだが、意外と重要なのが「そもそもポジションが空いてるか」だ。日本は段々と高齢化して、さらには国全体が貧しくなってきている。それに合わせてリタイア年齢も上がってきていて、ポジションの空きも昔に比べて少なくなっているのではないか。
 
かつての若者が元気だったのは、出生率が右肩上がりだったため内需があったことと、シニアがきっちりリタイアしていたからだと思うのだ。昔の映画とか観てると、20代でめちゃチャンスもらってるもんね。あと嫁姑問題も「舅や姑の亡くなる年齢が早かったからまぁ辛抱できらしいよー」と母が言ってた。なるほど。
 
年齢構造がガラっと変わった日本。そこにやってきたコロナ禍で、しわ寄せが若者に来ているというニュースには敏感に反応してしまう。起業や海外脱出など、自分で居場所を見つけられる若者はごくわずかで、これからも日本で働く若者が多数派だろう。その際に、内容もお給料も良いポジションに、十分な空きがあるのだろうか?
 
仕事や転職についての話をここ最近よく聞くし、自分もずっと迷いつつ進んでいるので考えてみたのだが、行きついたのは、自分が老いた時はちゃんと隠居して、若者を応援する側に回りたいな…という思い。自分を生かしていくのだけに精一杯にならないようにするには?若者への愛や寛容性を持てている状態って?若者を応援しつつ自分も楽しくやってく方法は?と、最後は問いだらけになってしまいました。
 
70くらいになって、もしポジション死守系オババになってたら指摘してもらえるとありがたいです。