田舎のダメお嬢と呼ばれて

フリーライター/イベンター 地方公務員の両親のもとですくすく育ち、念願の上京。職を転々としていたダメ娘は三十路を過ぎ、「地域おこし」という夢を見つけた。★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

【イベントルポ】1(福岡県上毛町) ヘンタイのチカラ

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ヨソモノ、ワカモノ、バカモノ

地域おこしの三原則みたいに言われている言葉である。

 

いやー、本当にヨソモノは強いな~。

 

これが、第一の感想だった。

 

東京都入谷で開かれた、福岡県上毛(こうげ)町のイベント。

地域おこし協力隊制度を利用して移住したご夫婦がにこやかかに進めていくトークショー中ずっと、その思いがうずまく。

 

ご夫妻の出身は福岡市と山形。

東京にいる際に、友人カップルの誘いを受けて上毛町に移住したらしい。

 

「なんか、とにかくピンと来たんですよね。気持ちの良い暮らしができると思った」

 

妻は、移住前に下見で上毛町に行ったときの感想を、淡々と語る。

夫もうんうん、と横でうなづいている。

その後、住居として借りた古民家での、ダニとの戦いに話が及ぶと、

話している妻の切実さに、分かる!と笑ってしまった。

 

観光協会も存在しないくらいの、本当に小さな集落。

そこで彼らは、ワーキングステイやゲストハウス事業を初め、様々な事を企てている。

そういう所に集まる人々や賛同する地元住民を彼らは”ヘンタイ”と呼んでいた。

 

・他人と違うことを恐れない

・世間の問題から目を背けられない不器用さがある

・最上級の褒め言葉

etc...

 

ヘンタイの定義がたくさん出ていたけれど、「世間の問題から~」の定義には特に納得してしまった。

 

地域の問題を掘り起こし、地元民のアレルギー反応をいなしつつ、計画を浸透させ軌道に乗せる。

そしてそれらすべてを、最終的には楽しいと思える。

 

地域おこしって、ヘンタイであることがとても重要だ。

 

あと一つ忘れてはいけないのは、ヘンタイは、ただ好きなように生きている人ではないということ。(そう勘違している人が意外と多い)

楽しむ、の段階に行けるというのは、やはりそれだけの知識や経験、そして自頭の良さがあるからだな、と夫妻を見ていて実感する。

 

休憩を挟んで第二部、話は具体的な取り組みに移った。

 

上毛町はものすごく自然豊かな場所。

次々に映し出される山や棚田を見ながら、故郷の宮崎を思う。

 

身内だからこそ、想いが強すぎて見えないことがたくさんある。

「海が超ーーきれいだよね!」

「うーん。。。まぁ、サーフィンとかしてればねー・・・」

「山もあるし、田舎って人も親切そう~」

「そうねぇ。全部監視されるけどね?」

地元民はどうしてもネガティブに捉えがちな部分が、たくさんある。

 

けれど、そこら辺を上手くふわっと超えられるのが、ヨソモノの強さだ。

 

そしてヨソモノとは決して”都会で育った人”ではないと思っている。

田舎モンも、地元以外の田舎だったらすんなり魅力を感じられたりするから不思議だ。

もしかしたら、別の土地ではヘンタイになりやすいのだろうか。むー。

 

「若い人が来てくれて、しかもみんないい子で、一緒に飲んだり食べたり色んなことをして、自分もパワーをもらってるんだよね。」

会場には、上毛町からおじいちゃんも来ていた。

明らかにのん兵衛な雰囲気を醸しているカッコイイおじいちゃん。

キラキラした目で語るエピソードは聞いていてとても楽しく、本当に訪れる人たちとの交流を楽しんでいることが分った。

 

ヨソモノ、バカモノ、ワカモノ

×

ヘンタイ。

 

上毛町、これからますますヤバイ町になるのだろう。

とりあえす、近々行かねば。

miranoshika.org