田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話116 新人の仕事

新米イベンターの時、初めて任された仕事は「お弁当の発注」だった。

 

予算内で、個数と到着・回収時間を間違わず、現場の士気が上がる種類をチョイスする。そして当日は協力会社ごとに仕分けして、地域でルールが違うゴミの分別にも気をつけて、お弁当が行き渡らない人が「絶対に」出ないように。

 

この一連がなかなか出来なくて、先輩に何度も怒られた。でも今思えば、「お弁当の発注」に含まれた手配力や気配りは、イベント全般に役立つ能力だった。

 

どの業種でもあると思うけれど、新人の頃に渡される仕事にすべて凝縮されてたりするんですよね。でも今の時代は、切り分けた仕事を新人に渡せるほど余裕がないように見える。

 

あと、何でもググれる時代だから、新人が直接教えてもらえる機会も減ってるんじゃないだろうか。私の頃は、怖いなー嫌だなーと思いつつも、先輩に聞くしか仕事覚える術が無かったもの。

 

そんな事をぐるぐる考えていると、いつのまにかこの人が現れるんですよね。

 

 

プライドだけ高くて何もできねぇ新人が増えたってことはよぉ、チャレンジさせてやれる現場と、教えて叱る気概のある先輩が減ったって事だ。
#現場監督あき彦