田舎のダメお嬢と呼ばれて

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小話139 "引用多用族“の真実

昔からどうしても薄っぺらく見えてしまう人たちってのがいて、先ほどもテレビを観ながら、わー出たーこのタイプーと思った。それにしてもなぜ私はこの著名人を薄っぺらく感じるのだろう?と考えた結果、"引用多用族"だからでは、と気づく。語彙力とか年齢とか善悪とかは関係なく、とにかく「自分の言葉」で話していない人に、私はどうも興味がわかない。

 

番組も終わりに差し掛かり、締めの言葉まで人の言葉を持ち出すその人を観て、わー染み付いちゃってんなぁ〜とまた思う。100%純粋に自分の言葉っていうのは存在しないにしても、一度消化してから発言したらいいのに。

 

……いや、待てよ?

 

この人の業界はコピーライトと言うものに敏感なはず…ハッ、引用はもしや、オリジナルへのリスペクトという事なのか?そうか、そう考えると確かに、人の言葉をまるで自分の言葉のように話す輩よりは誠実かもしれぬ……

 

なんてぐるぐる思考を巡らせているうちに、時間が過ぎている。

 

そんな忙しい日々です。

 

#StayHome

【地域ルポ】31 (宮崎県串間市)猿の楽園にお邪魔したら

※3年ほど前の文章です

 

宮崎県の南部、もはや鹿児島県の方が近い地域に、「幸島(こうじま)」という、船でしか渡れない島がある。

 

約100匹の猿が棲む、小さな島である。

 

”猿”と言うと私は、小学生の時に襲われた野生猿と、大分県高崎山でイモを取り合う猿の2イメージしか持っておらず、おしなべて、強暴イメージだった。

 

だけど去年、幸島を訪れた際、そのイメージはガラリと崩れた。

 

「おお、出てきたね~。あれがボスですわ。」

 

船頭さんが言う先をみると、ちょいとドヤ感のある猿がこちらをじっと見ている。


森の奥からはキャーキャーという鳴き声が響き、わらわらと猿が現れ始めた。

 

あれ?なんかみんな、おだやか・・・

 

警戒するでもなく、媚を売るでもなく、「何しにきたの?」的な、ごく普通の感じで私たちの船を追って岩場を行く猿たち。

 

しばらくして、とある岩場で船が停まった。

 

私と友人の横を、研究チームがスタスタと降りて行く。

 

「浜が浅いもんですから、ここから浜までは岩をつたって行ってください」

と船頭さん。

 

オイオイまじか!!うちら完全に観光ルックだけれども!!

 

三十路を越えて岩場をつたう、という経験に友人と爆笑しつつ、フナムシに怯えながらなんとか浜まで着くと、早々についた研究チームが観察を始めていた。

 

見える範囲にいる猿は50匹ほど。


私たちには全部一緒に見えるのだけれど、研究チームの学生さんでも、もうだいぶ識別できるのだという。

 

飲食物を持ち込まない
猿とは目を合わせない

 

を守り、島までの唯一の交通手段の船(一人1000円~)を使ってまでこの島にわたる人は、今ではそんなに多くない。

 

それもあるのか、目の前にあるのは、まさに”猿の楽園”だった。

 

人間10名に対して猿50匹くらいなので、完全に人間が「おじゃましてまーす」な存在。

 

子ザルがツタでブランコしてたり、
血気盛んなの若猿が喧嘩していたり、
ぼーーーっと日向ぼっこしてる猿もいる。

 

湾のようになった浜から見える海と空はきらめいていて、振りかえると、木々達が風に揺れていた。「あんた誰よ?」って私を見てる猿と目が合いそうになって慌ててそらしてみたり。

 

1時間もいなかったと思うけれど、本当に不思議な体験だった。

 

「前に韓国の撮影クルーが来てね。わざと猿をけしかけて怒った顔を撮ろうとするんで、出禁になったんですよ。猿の性格が悪くなってしまうからね。」

 

帰りは私たちだけだったので、船頭さんが色々と話をしてくれた。


彼もまた、ずっとこの島を見守っている一人なのだ。

 

島という特性、水戸サツエさんという地元の教師と京都大学研究チームがずっと見守ってきたこと、観光客に餌付けをさせなかったことも影響して、幸島の猿は独特な穏やかさと、群の特性を持つ。

 

そんな幸島が、最近、陸続きになっていると聞いて心配していた。

 

あの穏やかな空間に悪い影響が出ないといいけれど・・・

 

でもそれが、台風でまた島に戻ったらしい。砂が大量に流されたためで、一か月は持つだろうと地元の新聞で読んだ。

 

なんと言うか、自然の大きさを感じる記事だった。

 

スローに営みを続けてきた自然と、急速にパワーを持っちゃった人間。

 

やっぱりパワー持ってる人間側がしっかりお勉強して、意識的でいることが大事なんだよな。

小話138 #StayHomeでやっていること

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結論としては、日々、なかなか忙しいです。

 

【やっていること】
・空や山を見てぼーっとする(地方サイコー)
・ヨガ&筋トレ(家ヨガにシフト)
・丁寧に料理する(先週人生初めて乾豆を戻した)
・モノマネの練習(Pokekaraを利用。松田聖子を練習中)
・本を読む(現在読んでいるのは『コンテナ物語』)
ミニマリストを極める(もう捨てられるモノないかも…)
・映画を観る(今は小津安二郎黒澤明
・英語に触れる(youtubeやニュースサイト)
SNSに投稿(投稿しすぎに注意)

 

【これからやること 】
・NewsPicksの動画視聴(無料トライアル中…今だけはごめんなさい!)
モンゴル語の勉強(過去に通った講座の復習)
サルサの練習(youtubeチャンネルを発見)
・note更新(過去の文章をまとめたい)

小話137 趣味で仕事をするならば

半年前くらいに下書きに残してた文章。

コロナで世界が変わった今、なんか妙に響くなぁと思いアップしてみます。

 

 

>もし「趣味」で仕事をする時代が来たら、私は何をするだろう?と最近よく思う。

 

文章は書くだろうか。

チーム仕事を選ぶだろうか。

そもそも日本にいるだろうか。

社会貢献度高めのやつやるのかな?

この先子ども産まないだろうから、子どものカウンセラーとかしたいかも

いやでも、その時代には救うべき子どもはいなくなったりして〜

 

などなど。

 

なんだか色々考えているうちに、あぁ、なんか私スタックしてんだな、という結論に至る。

 

これまでずっと、自身が燃えられる仕事を選んで、燃えなくなればすぐ次の仕事に移ってきた。

 

しかしまぁ、都度けっこうなエネルギーを使う訳だ。

自分は納得してるんだけれど、周りに納得してもらうべき人が沢山いて、その人たちに納得してもらうためだけの業務があったりして、、、、色々考えて、もー!めーんどーくせーー!!なんて叫ぶ夜もある。

 

世の中には趣味で仕事をしてる人がいる。

 

趣味でする仕事ってのがまさに「したい仕事」ってことなんだと思う。

 

 

私はその時、なんの仕事を選ぶだろうか。

小話136 不安を紛らわせるお酒

私が初めて無職になったのは25歳の時。ダンサーを諦めて初就職したジュエリー会社を、2か月で辞めた時だ。入ってみたら週休0日で、日々すごい勢いで痩せていく体と萎れていくメンタルにヤベェ!と逃げ出したわけだけれど、辞めてすぐの頃は、家で毎日安ーいワインを飲んで気を紛らわせていた。あの時に「不安を紛らわせるために飲むお酒」があることを知ったのだ。あぁ、こうやって人はアル中になるのかもなぁ…と思っている矢先に運良くイベント会社に拾ってもらい、私はすぐ脱することができた。しかしそうじゃない人もきっといる。“楽しみたい”というより、“気を紛らわせたい”なお酒の飲み方は、知らず知らずに習慣化する。お酒が好きだからこそ、そこら辺は自覚を持って付き合いたいなと思うのです。

 

iwamuraakiko.hatenablog.com