田舎のダメお嬢と呼ばれて

ライター/イベンター/フォトグラファー ★お仕事のご依頼はiwamuraakiko★gmail.com(★を@に変えて下さい)

小話211 ハンバーグと関係性

「どこに座る?奥も空いてるよ〜」
「あ、じゃあ奥で〜」
「なんかお友達みたいな感じで話しちゃった。ごめんなさいねw」
「あははw いえいえ〜」


そんな会話をしたあと、食後のコーヒーを何も言わなくてもブラックで持ってきてくれる喫茶店がある。今日の日替わりはふわふわハンバーグだったのだけれど、あまりに綺麗で思わずパシャリ。


宮崎県都城市に移住して5年。
お店もバイト先もクライアントも、築いてきた関係性を再来年ぜーんぶ手放すわけだけれど、また次の場所で人と出会い、関係性を築いてゆくのだろう。人生はそれの繰り返しだ。少しだけ淋しさはあるものの、やっぱり楽しい。


都城の生活
#モンゴルへの道
#派遣されるのは2024年明けくらい
#意外とまだいる

小話210 赤蛇のrêve(レーヴ)

宮崎県に、好きなピアニストがいる。頻度高めにライブにも行っている。彼の曲と音は、本当に“整う”のだ。まるでヨガに行く感覚で、心静かに目を閉じると、ポーン、たららーんと、波のように音が広がってゆく。彼はMCもとっても静か。だからライブ中は、上質な静けさと音をたっぷりと味わえるのだ。毎度、はぁー整ったぁ〜と大満足で帰っている。


先週末も、宮崎市の住宅街にある小さなホールで演奏会が開かれた。


テーマは「rêve(レーヴ)」。
フランス語で「夢」だという。


ヴォーカルとチェロも入れて3人編成での演奏会だったのだが、中盤で、彼がいつもしない提案をした。


「ちょっと思ったんですが…昼の部はお客さまも少なくてリラックスした雰囲気なので…みなさんの最近見た夢を聞かせていただいて、それをテーマに即興で演奏できたらなって……」


会場が少しざわつく。
みんなチラチラと顔を見合わせて、うーん?と笑いあう。


「どなたか、夢を話してもいいよって方…いらっしゃいますか……?」


こういうAny volunteers?な状況のとき、学級委員気質の抜けない私は「誰もいないのなら協力せねば!」と思ってしまう。


ただ…ただっ!


その日の私の夢は、このおしゃれホールで言えるような内容じゃなかったのだ。


「あのですねぇ!実家の前の草むらから、いきなり蛇が出てくるんです!めちゃくちゃ大きくて赤い蛇で!その先に近所の子どもたちが遊んでいたから、私が守らねばー!って蛇に向かっていくんですよ!いやー、本当に強い蛇でしたー!体当たりして、力まかせにぐーーーっと蛇の軌道を変えて、結果勝つんですけどねっ!」


こんなナゾにたぎった夢、披露する雰囲気ではない。
ということで、他の観客のみなさんと同様、うーん夢ですかぁ…顔でやりすごし、結果、彼が最近見た夢から即興が始まり、すばらしい演奏が聴けたのでした。

 

以上、週末にすまし顔で参加した演奏会でドキドキした話でした。

 

 

横山起朗さんの新しいアルバム『If You Were Closer』

www.youtube.com

小話209 テレビを手放す

テレビを手放して数か月。大相撲中継はオンラインのNHK+で見ているのだが、合間に挟まるニュースが新鮮であり、苦しくもある。映像と音でダイレクトに迫ってくる、悲しい事件や社会問題の数々。この世は不幸なことばかりよ…と必要以上に悲観してしまいそうになるからだ。ここ数年で気づいたのだが、私は「音と匂い」の刺激に敏感で、それらが自分にとって不快だとかなりダメージを受けてしまう。だからひっそりと、自分にとって不快なヒトモノコトを手放していっている。同じニュースならば、音より文字でいれる方がいいのだ。怒りや不安のにじむ声で聞かされるのに比べ、あくまでフラットに読める文字の方が、私には合っている。世の中には知るべきことがたくさんある。けれどもそれで自分がダメージを受けてちゃ、元も子もないからね。

小話208 生理用品のクオリティ。今の私にはベアがある。

海外に住むにあたり「消耗品」というのは意外とネックで、二十歳の時に留学してたアイルランドでは、ティッシュやら洗剤やら、日本てやっぱり品質いいのだな。。。と思った思い出がある。その最たるものが生理用品で、海外はタンポン派が多いということもあるのだろうが、ナプキンはゴワゴワ&デカデカ、吸収力に難ありだった(今はどうか知らないけれど)。
JICA海外協力隊の2次面接を控えたタイミングで気分はもうすっかりモンゴルなわけだが、また海外に住むと考えた時、吸水ショーツの存在がめちゃ心強い。これを数枚持っていけばどの国に何年派遣されたってOKー!なんて、なんて素晴らしいのだろう。女性にとって、月1回来る苦行はどこにいたって一緒。でもできるだけ心地よく過ごせる状態を作れれば、それだけでQOL爆上がりだ。
本当は月経カップを使いこなせれば一番サステナブルでいいのだが、私はタンポンさえ苦手なのでちょっと無理だった。一度買ったが、いれることもできず、、、無念。
 ということで、これからもベアにお世話になる予定です。9/15まで2周年キャンペーンやってるみたいなので、ご興味ある方はぜひ。 軽い日用のエアライトが出てたので、私も買い足しました♡
 

小話207 コロナ明けたら肉詰めを。

コロナ療養明けの今日、地元スーパーに行ったら「詰めてくれぃっ!」と言わんばかりの大きなピーマンが並んでいたので、久々にピーマンの肉詰めを作った。タネ部分はいつも違うのだけれど、今日のが最高だったので記録しておきます。
・鶏ひき肉(桜島どり)
・木綿豆腐(みやだいず使用)
・生姜(宮崎産)
 ・ブラックペッパー(エスビー)
・塩(宮崎海塩工房)
ぜんぶ適量で混ぜ、ぷりっぷりの肉厚ピーマンにつめて、丁寧に焼く。最後に少し蒸し焼きにして、蓋を開けたらじゅわ〜っという音とともにあがる湯気。はい、もう美味しい。
土鍋で炊いたご飯と、鯛そぼろと椎茸のお味噌汁を添えて、テーブルへ。ちなみにこれらもすべて宮崎産。はー、なんということでしょう。